せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

北神・山田の里を歩いて(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、北神は山田を歩いてみたいと思います。

志染川を眺める

無動寺の山を下りて、のどかな里道を歩くことに。
谷を刻むのは志染川で、この川は三木で美嚢川と合流し、さらに加古川に合流することになります。

六條八幡宮

山沿いにあったのが六條八幡宮です。

六條八幡宮の歴史は非常に古く、はるか古代に神功皇后がこの地に行宮を設けたのが由来とされています。平安時代の長徳元(995)年には基灯なる周防国の僧が八幡三神を祀る社を建立し、神社としての姿が整えられていくこととなります。

六條八幡宮の境内

六條八幡宮の境内は開けていて明るい雰囲気ですが、どこか厳かな雰囲気が漂っています。
創建から時代が下り、中世の保安4(1123)年にこの地を治めていた源為義が京都六條の自邸に祀っていた左女牛八幡を勧請し、この神社に合祀したことから「六條」と呼ばれるようになったと言われています。

三重塔

境内には立派な三重塔がありました。こちらは室町時代の文正元(1466)年に地元の鷲尾綱貞なる人物らによって建立されたものです。神社に仏教的な塔があるのは何とも不思議ですが、かつての神仏習合の名残のようです。

北神の住宅開発の範囲からも外れ、のどかな景色が残されている山田の地はどこか京都の香りのする山里でした。すでに十分に興味深いところを訪れたように思いますが、志染川を下るとさらに見どころが広がっています。次回はもう少し山田の地を歩いてみたいと思います。

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