せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

高取を歩く(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、板宿から山手へと歩いてみたいと思います。

常福寺

高低差の中を歩いてたどり着いたのは常福寺です。

常福寺の境内

木々の生い茂る険しい高低差の中にぽっかりとあるオアシスのような空間です。

常福寺は奈良時代に僧・行基が蓮池の造成の際に創建したとされる「蓮華寺」を由来とする寺院とされ、長い歴史を持っています。境内には蓮池を造成した際の資材の木材で作った卒塔婆をはじめ、蓮華寺由来の品が保管されているとのこと。なお、かつての境内は斜面の下の西国街道沿いにあったそうですが、明治に入り、山陽電車の前身の兵庫電気軌道がこの地に軌道を敷設する際に現在の場所へ移転しています。

高取山へ

常福寺から住宅地の中を歩いていくと、急な坂道が現れました。

坂の上から神戸を眺める

坂の上から神戸の街を見下ろすことができました。冬らしい空模様ですが、遠く三宮や神戸空港まで見渡すことができました。

高取大明神

住宅地の外れに小さな神社がありました。こちらは高取大明神です。この先は高取山ですね。山をご神体としているせいか、神社には社殿がありませんでした。

高取山はかつては神撫山(かんなでやま)と呼ばれ、その名の通り信仰の山でした。山頂には高取神社があります。山の名前には諸説があるようですが、大昔に山が水没し、水が引いた後に松の木でタコを捕まえることができたという伝説から、「タコ捕り山」と呼ばれたことを由来としているという説もあります。ちなみに、浜側に下った「鷹取」の地名もこの山を由来としていて、一時期、山の名前も「鷹取山」とされていたこともあるようです。

高取山を眺める

麓から山を眺めてみることにしました。標高は300m余りとそれほど高くはありませんが、麓の街からはきれいな姿の山を望むことができて印象的ですね。

本当のところは高取山へ登りたいところでしたが、またの機会とすることにし、高取を後にすることにしました。

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