せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

十二所を訪ねて(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、姫路の城下を歩いてみたいと思います。

十二所前

光源寺の向かいには神社がありました。こちらは十二所神社です。
十二所前という不思議な地名はこの神社に因んだものです。

十二所神社

十二所神社の表側に回ってみることに。姫路の市街地の中に佇む姿は趣がありますね。

十二所神社は平安時代の延長6(928)年の創建と伝わります。伝説では、この地で疫病が流行した際、一夜にして12本の蓬が生え、その蓬を使った薬のおかげで疫病が治まったことに由来して建立されたと言われています。かつてはここから南に下った大将軍にあったといわれていますが、後の安元元(1175)年に現在の場所に遷っています。

十二所神社の境内

木々に囲まれた境内は市街地の真ん中にあるとは思えないほど静かです。元々の敷地はさらに広かったそうですが、姫路空襲後の復興事業の中で現在の姿となりました。

お菊神社

境内には本殿とは別に社殿がありました。こちらはお菊神社です。お菊…とは怪談「播州皿屋敷」で知られるあのお菊です。皿屋敷の物語は小寺氏が姫路城主だった戦国時代の永正(1504~1521)年間頃にあったとされています。この神社は霊になったお菊を祀るため、当時の城主だった小寺則職が十二所神社の境内に建立したものとされていますが、「播州皿屋敷」の物語自体が後の時代に改変されたものとも言われ、詳しいことはわかっていないようです。

十二所まで姫路城下を歩いてみましたが、次回はもう少し足を延ばしてみたいと思います。

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