せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

繁華街に残る歴史の香り・千日前を歩く(前編)

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雨続きのこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

大阪難波

尼崎で直通特急を乗り換えて着いたのは大阪難波駅

千日前道具屋筋

大阪難波駅から街中を歩いていくと千日前道具屋筋にたどり着きました。その名の通り飲食店向けを中心に業務用品を扱う店が並んでいます。

千日前

大阪メトロの路線名にもなっている千日前、「せんにちまえ、せんにちまえ」とあまり考えずに言っていますが、よく考えてみると気になる地名ですね。

「千日前」の地名は法善寺と竹林寺という寺院を由来としています。両寺では千日念仏が唱えられていたことから合わせて「千日寺」と呼ばれていて、その門前を「千日前」と呼ぶようになりました。現在の千日前は完全に大阪の市街地にありますが、江戸時代の初めまでは大坂城下ではなく周辺の農村地帯でした。今では想像もつきませんが、田園地帯に千日寺と門前町があったのでしょうか。

竹林寺跡

その「千日寺」はというと、通りに面していた竹林寺の敷地があった場所には現在、ボウリング場がそびえて…。繁華街に飲み込まれてしまい跡形もありません。因みに、竹林寺自体は天王寺区に移転していて、一応、現存はしています。

繁華街の勢いは歴史を飲み込もうとしているかのようですが、土地に刻まれた歴史はそうは簡単に消えません。次回はもう少し千日前を歩いてみたいと思います。

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