せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

歌劇と温泉の町・宝塚を歩く(前編)

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梅雨空の頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

阪急宝塚駅

今回のスタートは阪急宝塚駅

花の道

宝塚駅から伸びるのは「花の道」です。この道、単なる遊歩道ではなく、土手のように周りから一段高くなっていますが、まさにその通りでここはかつて傍を流れる武庫川の堤防でした。

宝塚大劇場

花の道の途中にあるのが宝塚大劇場です。宝塚といえば、全国の人が思い浮かべるのはここでしょうね。

宝塚といえば宝塚歌劇の街ですが、それは新しい時代のこと。かつては有馬温泉へ向かう街道の途中の集落でした。宝塚に温泉が見つかったのは奈良時代とも鎌倉時代とも言われていますが、温泉地として整備されだしたのは近代に入った明治17(1884)年の「発見」からで、明治後半には阪鶴鉄道(現在のJR福知山線)と箕面有馬電気軌道(現在の阪急宝塚線)が開業して大阪に近い行楽地として栄えることになりました。ただし、温泉地として栄えたのは武庫川の右岸。左岸には湿地が広がっていました。明治44(1911)年には箕面有馬電気軌道がここに宝塚新温泉を開業。温泉内の娯楽として歌劇が公演されるようになり景色は一変し、宝塚は小さな温泉地から歌劇の町として知られるようになりました。町のイメージが非常に良いことから、今では住宅地としても人気ですね。

宝塚ファミリーランド跡

昭和生まれの私には「宝塚」といえば家族で訪れた宝塚ファミリーランドが思い浮かぶところですが、平成15(2003)年に閉園してしまい、跡地には商業施設やマンションが建っていました。

近代から現代にかけて、行楽地として発展してきた宝塚。次回はもう少し歩いてみたいと思います。

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