せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

六甲を巡る(前編)

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急に肌寒くなってきたこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

六甲道

秋の昼下がりにやってきたのは六甲道
神戸の東の副都心とでもいうような町で、多くの人で賑わっています。

六甲宮前商店街

駅の西側に鳥居を模したアーチがかかった商店街がありました。こちらは六甲宮前商店街。「宮前」というからにはこの先に「宮」があるのでしょう。というわけで、商店街を通り抜けていくことに。

六甲八幡神社

阪急電車の六甲駅も近づいてきた頃にたどり着いたのが六甲八幡神社。市街地の中に急に広い杜が現れて驚いてしまいますが、長い歴史を持った神社です。先ほどの商店街は門前町かと思いきや、古い地図を見てみると商店街の辺りは一面の田んぼだったようで、そういうわけではなさそうです。

六甲八幡神社の創建は詳しくわかっていないようですが、平安時代の記録には既に「八幡」の名前が現れているとのことで、千年近い歴史があると考えられます。中世に一度荒廃してしまったそうですが、後に再建され、酒造関係者などの深い信仰を集めたとのこと。近世には格式ある神社とされ「摂津国八幡神社」とも呼ばれていたそうです。

摂津国八幡神社の碑

神社の北側には古めかしい書体で「摂津国八幡神社」と記された碑がありました。周辺は開発が進み、石碑に注目する人はほとんどありませんが、こうした街角に歴史的なものが隠れているのもこの辺りの魅力とでもいえるでしょう。

この辺りは学生街で、休日でも多くの学生が行きかっています。次回は学生にまぎれて山手の方を散策してみたいと思います。

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