せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

有馬への道・小浜宿を訪ねて(前編)

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気がつけば春らしくなってきたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

有馬温泉といえば、摂津有数の観光地。有馬温泉に行くルートとしては、現代では神戸電鉄で行くか、はたまた神戸・大阪から高速バスに乗るか、或いは自家用車か…といったところでしょうが、昔も有馬温泉へ様々なルートが存在していました。今回はその中の一つ、神崎(尼崎)~伊丹~宝塚~生瀬~有馬の「有馬街道(湯山街道)」を訪ねてみました。

近松公園付近の有馬街道

以前、訪れた近松公園付近に整備された有馬街道が残っていましたが、この道はさらに伊丹を経て宝塚へと伸びていきます。本来であれば歩いてみたいところですが…。

阪神バス尼崎~宝塚線

文明の力を借りてバスに乗ることにしました。尼崎から伊丹市街を経て宝塚を結ぶ阪神バスの尼崎~宝塚線は「有馬街道バス」とでも言いたくなるくらい有馬街道に沿って走っています(一部異なりますが)。このバスで宝塚へ入ります。

有馬街道と直接の関連はありませんが、この阪神バス尼崎~宝塚線も歴史のある路線です。かつては阪神電車が神戸進出を計画する阪急電車に対抗するために阪急電車の牙城である宝塚への進出を目指して設立した宝塚尼崎電気鉄道の名残とされています。このバスが走る県道「尼宝線」は線路敷をバス専用道にしたものを道路へ転用したものとのこと。ちなみに、宝塚尼崎電気鉄道に対して阪急電車は伊丹線の宝塚延伸を計画しました。もしも、この宝塚尼崎電気鉄道や伊丹線宝塚延伸が実現していれば、この辺りの交通環境は随分と変わったことでしょう。

小浜

到着したのは「小浜」なる停留所。福井県の町のほうが知られているのでついつい「おばま」と読んでしまいそうですが、ここは「こはま」と読みます。

小浜宿への坂道

この小浜にはかつて、有馬街道の宿場町の小浜宿がありました。有馬街道の他に西宮街道や京伏見街道が交差し、小浜は交通の要衝として栄えたとのことです。現在の小浜地区の周辺はマンションや新興住宅が立ち並ぶ宝塚の市街地になっていますが、小浜地区だけはどこか雰囲気が異なります。かつての西宮街道の坂道はこんな風景。もう少し遅ければ桜を楽しめたのかもしれません。

小浜宿へ

坂道を歩いて小浜宿の入口へたどり着きました。ここは小浜宿の南門で、門が復元されています。ここから、有馬街道とともに栄えた小浜宿を歩いてみたいと思います。

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