せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

曾根崎を歩く(前編)

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少しずつ春を感じるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

阪急梅田駅

今回のスタートは阪急電車の梅田駅
言うまでもなく、大阪でも有数の大ターミナル駅です。

地蔵横丁

そんな阪急梅田駅の一階。
これまた高速バスがひっきりなしに行き交う大阪梅田(阪急三番街)バスターミナルの傍に「地蔵横丁」なる表示がありました。カタカナの名前が多い都心の一角で何だかここだけちょっと時代がかった命名です。

北向地蔵

飲食店が立ち並ぶ横丁を歩いていくと、 行き止まりにあったのはなんと本当にお地蔵さんです。こちらは北向地蔵。傍らの案内によると、明治26(1893)年、この地にあった畑から掘り出されたお地蔵さんを当時の地主がお堂を建てて祭ったのが始まりとのこと。この時、お堂を北向きに建てたというのが名前の由来でしょうか。阪急電鉄の前身の箕面有馬電気軌道が梅田に乗り入れたのは明治43(1910)年のことですから、このお地蔵さんのほうが20年近く先輩ということになりますね。昭和44(1969)年の梅田駅拡張と阪急三番街建設の際に今の場所にお堂を移したとのこと。都心の商業施設の中にお堂があるのは何だか不思議な景色ですが、ある意味で現代の日本らしい景色なのかもしれません。

曽根崎警察

阪急梅田駅から地下街でJRの高架橋と阪急百貨店の下を通り抜け、東梅田駅付近で地上に出ました。地上にそびえたつのは大阪府警の曽根崎警察署。阪急梅田駅のくだりが長くなってしまいましたが、今回の目的地はここ曽根崎です。曽根崎といえば、近松門左衛門の『曾根崎心中』が有名な地。大阪の都心でありながらなかなか歩くことの少ない地ではないでしょうか。また近松かというところかもしれませんが、少々お付き合いください。次回は曽根崎を歩いてみたいと思います。

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