せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

変わりゆく都心の景色・三宮の昭和を訪ねて

投稿日:



いつもより遅めの冬本番のこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

神戸三宮

今回訪れたのは神戸の中心・三宮です。その三宮の街中。JR三ノ宮駅ロータリーの海側、山陽バスの停留所の近くにこんな地下道への入口が。三宮を歩いたことがある方なら一度と言わず眺めたことがあるはずです。

にじみ出る「昭和」

見るからに古く、昭和がにじみ出ているようです。現代的なビルが建ち並ぶ三宮の中にあってこの空間だけが時代に取り残されているようです。これは一体…?

こちらの地下道はかつて運行されていた神戸市電の電停への地下道の跡です。市電の多くの電停では歩道から分離帯付近の電停へ横断歩道を設けていましたが、交通量の多い都心部ではこうした地下道が設けられていました。現在各地で運行されている路面電車でもこうした地下道はなくはないのですが、この地下道が設けられたのは昭和40年頃ともいわれ、その先進性に驚いてしまいます。

入口より

この入口から中に入ってみると、狭い階段が続いていきます。バスの乗降には便利な入口ですが、暗い雰囲気のせいか利用する人はあまり多くはないようです。

地下道

階段を降りた先の地下道も当時のものだそうですが、こここそ私自身何度も通っているためか、あまり違和感がありません。ただし、いわれてみれば、タイル張りの壁に時代を感じます。

電停への入口

地下道の中ほどに電停への入口の跡が残っていました。この前を通ったことがないという神戸の方も少ないでしょうが、言われてみないと気付かないような存在です。かつて多くの人々が行きかったのであろう通路の扉は固く閉ざされていました。何だか、扉の向こうには今も昭和40年代の神戸の町が広がっているような気がしてしまいます。

昭和の通路を通り抜けると眩しいくらいに明るい都心の地下街が広がっていました。昭和の夢から覚めたような気分になりながら、現代の神戸を歩くことにしました。

ランキングに参加しています。
お出かけ前にクリックをお願いします!
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村