せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

奈良町そぞろ歩き(前編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回までは奈良の春日大社を歩いてきましたが、今回からは奈良の市街地の南側に広がるいわゆる「奈良町」を歩いてみたいと思います。

飛火野

散策は春日大社の外れにある飛火野から。冬の風物詩の鹿寄せが知られる広場です。草地の真ん中には巨大なクスノキがたっていて、何だか、某CMを思い出してしまう景色です。「飛火野」という奇妙な名前の由来は諸説あるようですが、奈良時代に(とぶひ・煙や火を用いた情報伝達手段)が設けられたことを由来としているというのが有力だそうです。

浮見堂

奈良公園を歩き、鷺池の畔に出ました。池の中には浮見堂が建っています。奈良らしい景色で、気分が盛り上がってきますね。

山ノ上町

鷺池の畔から坂道を登っていくと奈良盆地を見下ろす小高い丘に出ました。この辺りは現在の住所表記では奈良市高畑町となっていますが、案内看板には「山ノ上町」とありました。その名の通り山の上の町です。奈良時代、都の外側に位置するこの地域は「平城の飛鳥」と呼ばれていたそうで、意外と歴史があるようです。

天神社

丘の頂上には小さな神社がありました。こちらは天神社という神社で、菅原道真を祭る天満宮です。平安時代の人間である菅原道真をわざわざ奈良で祭るのは一体…?と思ったのですが、神社の縁起によると、もともと学問と医薬の神とされる少彦名命を祭っていたのですが、平安時代になり菅原道真が学問の神様として各地で祭られるようになる中、菅原氏が奈良に縁があるとかでこの神社に合祀したとのこと。

天神社からの景色

天神社からはこれから歩いていく奈良町を見下ろすことができました。
次回は平城の奈良を降りて、奈良町を歩いてみたいと思います。

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