せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

神戸の「中国」を歩く(前編)

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師走の頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

山陽電車台湾鉄路管理局との姉妹鉄道協定を締結し、盛り上がっているところ。
歴史部も台湾遠征! …と言いたいところですが、そういうわけにもいかないので、神戸の中の「中国」を歩いてみることにしました。

長安門

まず訪れたのは阪神電車の元町駅にほど近い中華街「南京町」
南京町の東の入り口は「長安門(東楼門)」です。
いかにも中国という雰囲気の楼門は、大陸の河北省石家荘産の大理石を用いた石造りです。

中国仕様!?

門の傍にある自動販売機やコンビニも中国仕様。
気分が盛り上がってきますね。

中華街

門をくぐると、飲食店が建ち並んでいます。
台湾つながりで来たわけで、台湾系の店も数多くあるのですが、上海や福建などの店も目立ちます。

南京町の歴史は明治元(1867)年の神戸開港に始まりました。開港後、現在の元町周辺に外国人居留地が設けられ、多くの外国人が居住するようになりました。しかし、当時中国を支配していた清国は開港に関する条約(安政五カ国条約)を締結しておらず、中国人は居留地に隣接する土地に住むようになりました。この中国人街が南京町の始まりと言われています。

路地を覗いてみる

飲食店が建ち並ぶメイン通りから路地をちょっと覗いてみると、より中国っぽい雰囲気。夜に来てみればまた違った風情を味わえるかもしれません。

南京町広場

街の中ほどにあるのは南京町広場と呼ばれる広場。
東屋が設けられていて、観光客が休んでいました。

居留地に隣接した中華街が「南京町」と名付けられ整備されたのは戦後になってから。昭和52(1977年)に南京町商店街振興組合が設立され、様々な面で整備が始まりました。この南京町広場も戦後に整備されたものです。現在は、神戸随一の観光地として賑わっています。

西安門

ゆっくり歩いていたつもりですが、気づけば西端の西安門にたどり着いてしまいました。南京町を満喫したところですが、神戸の中の中国はもちろんこれだけではありません。
次回、もう少し、神戸の中の中国を巡ってみたいと思います。

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