せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

姫路城のお堀を歩いて(西部前編)

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そろそろ秋の気配を感じる季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

今週と来週は山陽沿線ブログ「姫路ウィーク」ということで、 姫路を訪れてきました。

真っ白な姫路城

姫路と言えばもちろん姫路城!
工事用の素屋根が解体されて姿を現した天守閣は眩しいくらいの白さです。
姫路城はこの美しい天守閣が世界的に有名ですが、天守閣だけが城ではありません。
天守閣の他に城郭を取り囲む堀がほぼ残されている点でも姫路城は貴重な存在とされています。というわけで、今回はお堀から姫路城に迫ってみたいと思います。

備前門跡に残る外堀

姫路城には外側から外堀中堀内堀三国堀の四種類の堀があります。
まず訪れたのが城の南西側に残る外堀です。前後を埋め立てられているために池のようになってしまっていて、流れがないせいか水は汚れて淀んでいますが、どことなく堀の雰囲気が残っています。

姫路城では外郭の周りを西の船場川と東の外堀川が流れ堀の役割を果たしていました。東西の川を結ぶように城の南側にも外堀が設けられていたのですが、こちらは市街地の開発に伴い、埋め立てられています。また、南西側には船場川と並行して外堀が設けられていて、今残っているのはその一部です。

国道になった中堀

船場川に沿って北上していくと、国道2号線の交差点に着きました。
現在も土塁が残されていることからわかるように、ここも城郭の一部で、現在国道になっている部分にはかつて中堀がありました。

現在も残る中堀

国道2号線を渡ると、船場川に沿うように堀が現れました。中堀の南部分は国道の用地として埋め立てられてしまいましたが、それ以外の大部分はこうして残されています。この付近には車門という城門があったようで、堀の北側には門の石垣が残されていました。

天守閣を望む

車門跡を過ぎると、船場川中堀が並行しして北へと伸びていきます。鬱蒼と茂る木々の向こうに真っ白な天守閣が見えてきました。木々の緑と白い天守閣とのコントラストがなかなか強烈です。大手前からとは一味違う眺めで、姫路城の違う側面を眺めたような気がします。
この先、中堀と船場川は北へと続いて行きますが、そろそろ外郭の中に入ってみましょう。

というわけで、次回に続きます。

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