楽しいむ〜さん一家

【山陽バス】いすゞ旧型車の写真を発掘

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む~パパ、以前に古い山陽バスのネガを入手していまして、これをデジタル化したいと思っていたのですが、このほど少し道筋が付いたこともあり写真を一部公開します。
※これらの写真は山陽電気鉄道ではなく個人蔵です。商用利用はご遠慮ください。

山陽電鉄時代。清水が丘にあった垂水営業所。現在の山陽バス本社。建物は現在も変わっていませんが、H車庫と呼ばれる部分は社員の自家用車?が置かれているようです。1973(昭和48)~1975(昭和50)年頃ではないかと思われます。
山陽電鉄バス6607号車。いすゞBR20型。車体は川崎航空機(のち川重車体。現在のジェイ・バス)製。1966(昭和41)年式。車掌乗務を前提とした中扉のみの車両です。当時の経年から考えると廃車直前と思われます。当時の山陽バスには同寸法で下位モデルのBA30もいました。
6607と同型の6608号車。当時、バスのナンバーは割り当て制で現在のような登録順ではありませんでした。山陽電鉄は乗合車が6600番台、貸切車が6800番台となっていたようです。川崎のバスのお尻と言えば、む~パパ世代はテールランプがもう少し上で左右に寄ったものをイメージしますが、この頃はボンネットバス譲りのやや中央に寄ったものだったことが分かります。
ネガ順から見て6607号の車内と思われます。前扉が無いので左側最前部の座席が2人掛けになっているのが分かります。中扉付近には車掌台がありマイクや運賃箱、扉開閉スイッチが装備されています。
6607号と思われる図面。これによると右側最前部、左側の前2列が2人掛け座席となっており、写真とは違っています。後年改造されたのでしょうか?謎は深まります。
6613号車。同じくいすゞBR20ですが、こちらは前扉が付いたワンマンにも使える仕様となっています。
同じような年式のはずですが、左テールランプの脇に何かのフタがあったりして、微妙な変化が見られます。「文明堂のカステラ」広告は一時期全車に付いていたそうで、山陽バス必須アイテムの一つと言えるでしょう。
6613号車の車内。先頭部は1人掛けの座席になっています。前部に運賃箱が無いので、ワンマンカーとして使っていたわけではないようです。
6613号と思われる図面。前半部の座席は全て1人掛けで、写真とも合致しているようです。

謎に満ちた山陽バスの世界。少しずつ解き明かしていきましょう。

【9月20日はバスの日】山陽バス至宝の存在だった4406号【キュービックなのに旧車体】

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9月20日は「バスの日」。何か面白い題材はないものかと資料を漁っていましたが、見つけました!かつてこんな大変珍しい車両が山陽バスにいました。

その名は4406号。まだ車掌乗務だった1系統で使用されていた車両です。当時の1系統は現在のような中型車ではなく、大型ショート車(車体断面は大型車と同じですが、中型車と同じ長さのバス)が投入されていました。この4406号、型式はいすゞP-LT312J(川崎車体 1984年式)。詳しい方でしたらよくご存知ですが、下回りはキュービックなんだけれども、旧型のモノコックボディを載せた極めて珍しい車両だったのです。(1996年 垂水営業所) 
こちらが本来のいすゞP-LT312J(全但バス)。山陽バス4406号と同型式ですがキュービック車体のため、とても同じには見えません。ちなみに山陽バスの大型ショート車ではP-車(昭和58年排ガス規制車)は4406号1両のみだったため、ご参考までに全但バスにご登場願いました。関西ではこのクラスの車両は全但バスのほか、奈良交通にも多く見られました。(2007.5.20 八鹿駅前)
正面から見ると大型車と区別は付かず、1996年当時在籍していたCQAやCJAと同じ顔をしています。ちなみに4406号、登場時は白と緑に窓回りがクリームの旧塗装をまとっていました。(1996年 垂水営業所)
4406号の後ろ姿。大型ショート車でこのクラスと言えば、本来ECMやEDMといった型式になりますが、その場合はこの角度から見て最後尾の側窓下に通気口(網)が付いていまして(上写真:自家用車廃車体)、4406号はこの網がない!というのが、キュービックバスのシャーシを使っている「証」だったりします。こういうことばかり言っているのが「バスマニア」なんですよ~。コワいですね~。
狭い道をくねくね走っていた当時の山陽バスは、中型バスではとても多くのお客さまをさばききれなかったようで、大昔から伝統的に大型ショート車を導入していました。この写真は当時の垂水駅東側高架下で転回していた頃の山陽バス1系統4208号。いすゞU-LT332J(1992年式)で、U-車(平成元年排ガス規制車)となり車体もキュービックになっていますが、1系統専用の大型ショート車です。(1996年 垂水駅)

ちなみに4406号のようなキュービックの下回りを持つ旧車体の車両は、西日本では山陽バスにいた1両だけで、東日本では京浜急行電鉄にそこそこ在籍していましたが、自家用を入れても全国で50~60台程度しか存在していなかったのではないかと言われています。今ほどバスマニアが存在していなかった当時でも、非常に珍しいので譲ってほしいという申し出があったくらいで、現在だと多くのファンが撮影に来ていたのではないかと思われる車両でした。1997年のワンマン化までには姿を消しています。その後は残念ながらスクラップになったそうです・・・。

【山陽バス】発見!最後の前後扉車【いすゞKC-LV280L】

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ある日のむ~パパ、とある山中をドライブしていたところ、突然前方に・・・。

あれ?これは山陽バスではないでしょうか。もちろん山陽バスのカラーがいすゞキュービックバスのカタログカラーだということはよく知られた事実ですが、この車両の時代はすでにメーカー標準色自体が変わっていますので、わざわざ山陽バスと同じ色に塗る必然性がありません。つまり、これは元山陽バスだと考えるのが自然でしょう。正面の山陽社章が入る部分には純正の「ISUZU」プレートが付いています。自家用バスとして登録されていましたので、詳しい撮影場所は伏せておきます。
(撮影:2023.8.11)
後ろから。自家用のためナンバーは伏せておきます。屋根の通風器(ラインデリア)配置やマーカーランプはいかにも山陽バスらしい仕様。型式はいすゞKC-LV280Lです。1995年から2000年にかけて導入されましたが、写真のような前後扉車は1999年が最後となります。実は毎年仕様が変化したので、この写真が登場時の仕様を保っているのであれば、ある程度元の年式が推定可能です。
(撮影:2023.8.11)

そのポイントは後面に付く「乗降中」ランプ。これはオージ製ですね。

こちら、1999年式の1989号。「乗降中」表示灯は1998年式のワンステップバス(1885・1886・2813・2814・3844・3845)以降に投入された車両へ設置されました。当初はこの写真のような縦長で厚みのあるゴールドキング製?が採用されていました。(1999年 学園都市駅)

しかしこの表示灯、内部にものすごくホコリがたまるので、のち密閉式のオージ製に変更されます。ややこしい話なのですが1998年式観光マスクの1887・1888号に試験採用されたあと、1999年式のうち1993~1995号、山陽バス最後の前後扉車で本採用されました。今回発見した自家用バスはこの3両のうちいずれかと思われます。写真は1994号納車直後の貴重な姿。(1999年12月 垂水営業所)
山陽バス最後の前後扉車1994号納車直後の姿。当時は方向幕を装備していました。前後に方向幕が設置されているのは、当時名谷線に前乗り先払い路線があったためで、どちらの路線にも使用できるようになっていました。「入口」「出口」の表示もプレート式で、裏返すと入口と出口が入れ替わります。また、この3両から初めて側面に山陽電車のシンボルマーク(旧デザイン)が付きました。
(1999年12月 垂水営業所)

この後、方向幕はLED表示に変更されます。シンボルマーク変更後、1995号の姿。すでに入口は後ろに統一されていますが、「入口」「出口」表示はプレート式のままですね。いつの間にか広告枠が取り外されています。(2007.12.29 垂水営業所)

1993号。山陽バス発足後の姿。「入口」「出口」プレートが外され、ステッカーに変わっています。関西人には見慣れた前後扉のバス。山陽バスに投入されたのはこの3両が最後となりました。
(2011.6.19 学園都市駅)

今回発見した元山陽バスは、最後の前後扉車3両のうちの1両と思われます。山陽バスの車両は引退後第2の職場を求めて各地へ散っていますので、旅先で機会があれば会いに行きたいと思います。

「全国バスコレクション」で山陽バス新発売!

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鉄道模型Nゲージサイズのバスモデルとして有名なトミーテックの「ザ・バスコレクション(バスコレ)」。2003年5月に発売開始され、現在まで第27弾に及び全国津々浦々のバスモデルを発売してきました。このバスコレ、多くのシリーズを展開し、む~パパも何があるのか訳が分かっていませんが、シリーズの一つである「全国バスコレクション」の74番目モデルとして我らが山陽バスが登場しました。ちなみに山陽バスが「バスコレ」化されたのは2度目で、2005年10月発売の「ザ・バスコレクション第7弾」で登場して以来ですので、実に15年ぶりとなります。

こ~んな感じで模型店でぶら下げられ販売されています。製品化されたのは現行いすゞエルガ。

実車。模型化されたのは2019年式ですが、これは2016年式。排ガス規制記号が違うとは思いますが、外見は同じかと思います。

車番は5981。方向幕は舞子線の主力系統である53系統・舞子駅前行きとなっています。

ちなみに2005年に発売されたのは当時最新のエルガ。実車はV8エンジンを搭載したハイパワーモデルでした。ただ、残念なことに屋上のラインデリアが再現されていませんでした。

2003年式実車の屋根部分。ドライバーシート上と客室に計3個、カマボコ型のラインデリアが載っているのが分かります。

さてさて、このモデル。人によっては「小さすぎるんとちゃうか」とか「走るようにならんのか」などと思われるかも知れませんが、Nゲージ鉄道模型と縮尺を合わせてあり、別売のシステムを組み込むことで実は「走らせる」ことも出来る拡張性の高いモデルなのです。

Nゲージジオラマに置かせてもらいました。地名は気にしない、気にしない・・・。

駅前バスターミナルで出発を待つ感じ。

神姫バスや神戸市バスといったすでに発売されている近隣バスとのコラボも。走っている電車が広島色だってことは、この際気にしない、気にしない・・・。

高速道路の雰囲気です。(実際山陽バスにこういった風景は似合いませんが・・・。)

ザ・バスコレクションについての詳細は↓へ。
https://www.tomytec.co.jp/diocolle/lineup/bus/bus118.html

エアロスターや西工96MCも欲しいですが、やはり山陽バスと言えばキュービックかと思います。山陽バスさん、事業者限定モデルの発売はいかがでしょうか?
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【札幌】北の大地に生きていた山陽バス

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突然ですがむ~パパ、急に思い立って北海道に行ってきました。と言いつつすでに2か月前の出来事なのですが・・・。

札幌駅。少し歩くと大通り公園なんかがあります。ここに山陽バスからの移籍車両が走っているかも知れないということで(実際は山陽バスのために札幌に行ったわけではないので・・・)、少し北海道中央バスのターミナルそばで立ちんぼしていました。

が・・・。


次々に来るのは新しいバスばかり。元山陽バスどころかキュービックバスさえ1台も発見出来ませんでした。北海道に移ったのも8年前。大曲営業所にいるとのことですが、そこまで足を運ぶ時間的余裕はなく「もう廃車になっているよな~。」と自分であきらめて帰って来ました。

しか~し。その1か月後。北海道に遊びに行っていた後輩から・・・。

札幌のホテルの前に止まっていました。これ山陽バスですか?と送られてきた写真。

山陽バスです!


あちこち錆びてお疲れのようですが、これは元山陽バスの車両です。北の大地に移り8年。過酷な環境の中でよくぞ生きていたものです。情報によればこの車両は山陽バス時代は3846号だったとのこと。1998年式いすゞKC-LV280L型です。

山陽バス時代の3846号。正面の社章を挟む黒帯が現在もそのまま付いているのが分かります。(2005.8.23 垂水東口)

ラッピング広告付きの姿も撮影していました。(2007.3.18 垂水駅)

もうそれほど長くは走っていないと思われますが、また行く機会があれば会ってみたいと思うむ~パパでありました。

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【キュービックバス】高校生に人気のあった「フカフカバス」

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さよならキュービック」と題してシリーズ化するつもりだった記事ですが、「その1」で後が続かずご無沙汰している間に本当に「さよなら」してしまいました・・・。各車をマニアックに解説したいところなのですが、今回は置いておいて少し面白い車両をご紹介します。

1536号 1985年式いすゞP-LV218L(川重車体)今となっては懐かしい、最初期のキュービックです。これは何の変哲もないノーマルなキュービック。

今回ご紹介するのはこの車両。

1640号 1986年式いすゞP-LV218L(川重車体)
上の1536号との違いは分かりますか?車体裾の形状が違いますね。普通のキュービックは中央に出っ張り(ここにバッテリーを積んでいました)がありますが、1640号は後ろに寄っています。なぜ寄っているかというと、この車両はここにスペアタイヤを吊っていたのです。

これがキュービックに時々存在した「流用車」というものです。当時乗合バスを貸切車として使用する(短距離の遠足や送迎など、観光タイプのバスを使用するまでもない貸切需要に応える必要がある)ため、一般登録のまま一部を貸切で使用できるよう仕様変更した車両が存在しました。これらのバスは純然たる乗合バスの外観をしていましたが、車内はシートが違っていたり、シートベルトが付いていたり、マイクジャックが壁に付いていたりと、乗合バスとは一味違っていました。

これは当時山陽バスのキュービック標準の車内です。俗にいう「パイプ椅子」が並んでいます。(1851号 1988年式いすゞP-LV218L)

これが「流用車」1640号の車内。少し椅子が豪華です。2人掛けは独立していません。椅子から垂れているのはシートベルトです。同時に入った1641号も同じ流用車でしたが、なぜかこの2両、天井R部分の広告枠の広告支持方式が違っており、1640号は金具が無いタイプでしたが、1641号は他の多くの車両と同じ金具が付いていました。

この1640号と1641号、シートが柔らかく座り心地が良かったため当時通学していた高校生の間でもよく知られており、「フカフカシート」と呼ばれていたとか。

こちらも流用車。1989年式の1958号で、同時に2957号も同じ流用車として登場しました。内装は1640・1641号と同じでしたが、む~パパが思うにこの2両はそれほど「フカフカ」していなかったように記憶しています。(1640・1641号は古くなってシートがヘタっていただけかも・・・。)
※写真は貸切として使用される姿を再現したものです。

キュービックバスの流用車は、その後1678号と2607号にも設定されましたが、すでに一般車もパイプ椅子ではなかったこともあり、シートベルトが付いているだけで、全く同じシートでした。

すでにこれらの車両もずいぶん前に姿を消しています。備忘録的に書き起こしてみました。クリックにもご協力を!
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【キュービック】宇部市で活躍する元山陽バス

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全国で第二の人生を歩む山陽バス。む~パパ、山口県宇部市で活躍する元山陽バスの車両を取材しました。

やって来たのは宇部市バス。どこを走っているのかさっぱり分からなかったので、手っ取り早く車庫を訪れました。(撮影協力:宇部市交通局)

山口200か493 いすゞU-LT332J(IKコーチ)1994年式 元山陽バス4410号です。

同車を後ろから。LTは大型ショートと呼ばれるクラスのバスで、大型や中型に比べると全国的に見て少数派。京浜急行バスや奈良交通など好んで導入する会社はあります。

車内。山陽バス時代のままです。この車両は車掌乗務時代の1系統(霞ヶ丘循環)用として登場したもので、1997年の全面ワンマン化後は車掌台を閉鎖し10系統(上千鳥線)用となりました。この閉鎖された車掌台が現在でも残っています。ツーマン時代の山陽バスを知るむ~パパ、非常に懐かしく感じられました。

山陽バス時代の4410号。山陽垂水駅高架下から出発していた頃。もちろん車掌さんが乗っているツーマンバスです。

上千鳥停留所で。全面ワンマン化後は10系統専用車として活躍しました。

遠い地へ離れましたが、長く活躍してほしいものですね。クリックにもご協力を!
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【さよならキュービック】松本で見かけた山陽バス

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山陽バスで活躍を終えつつあるキュービックバス。「楽しいむ~さん一家」では何とか山陽バスのキュービックバスを総括したいものだと思っていますが、寄り道が多くて困ったものです。
さて今日も寄り道ですが、先日・・・。

姫路城?ではありません。長野県の松本城です。姫路城より古い時代のもので、もちろん現存12城の一つ。国宝指定。全国的にお城はブームと見えて、門から登城まで1時間待ち。混雑しているのは姫路城だけではないようで・・・。

いやまあ、寄り道すみません。

松本に来たからには、見なければいけないものが。JR松本駅前で時間待ちをしている地元アルピコ交通のキュービックバス。元山陽バスのいすゞU-LV218L(1993年式)。他サイトからの情報によると山陽時代の社番は1372とか。舞子線で使用されていた車両ですね。

山陽バスのOBは結構たくさん走っているはずなのですが、なかなか捕まりません。しばらく駅前で待っていましたが、もう1台だけ撮影に成功。こちらは元1374号であるらしい。ならば舞子線ですね。

同車を後ろから。山陽バスらしい仕様がよく残されています。

山陽バス時代の1372号。山陽バスは1993年から床が低く乗りやすい「低床車」を導入していますが、舞子線では1371号に次ぐ2両目となります。ちなみに1372~1374・1475・1476号車は明舞線の整理券方式区間で使用できるよう、後扉部には整理券発行機を備えていました。ちなみに名谷線の2379号車にも整理券発行機がありました。

む~さん一家、純粋な観光で長野を訪れたので、もっと山陽バスOBを追いたかったのですが今回はこの2両しか撮れていません。ワンステップバスなんかもいるはずなので、今度はバスを狙いに来るべきかも知れませんが・・・。

いつまでも走っているわけではないので、暖かくなったら再訪しましょうか。クリックにもご協力を。
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「一畑」と「山陽」のなぜか不思議な関係

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先日「B級ワンダーランド」として紹介してしまった須磨寺(失礼しました!)。本堂から左手、奥ノ院へ向かう参道を歩くと右手に現れるのがこちら↓。

「一畑薬師如来」です。”一畑”と聞いてピンと来るあなたは?

そう、島根県は松江市と出雲市を結ぶ「一畑電車(バタデン)」!
目のお薬師さまとして有名な一畑薬師。なぜ須磨寺に祀られているのか勉強不足で不明ではありますが、島根県を走る一畑電車はこの一畑薬師への参詣を目的として敷かれた鉄道だったりします。(大株主だったので「一畑」の名を冠しているという話も。)

そして、こちらが島根県にある総本山、一畑薬師の本堂。調子に乗ってちょっと山陽沿線からは離れすぎましたか・・・。

強引にも御朱印まで登場させてしまいます!

というわけではありませんが、一畑と山陽を結ぶ共通点が実はあるんです。それは、バス塗装。山陽バスも一畑バスもいすゞキュービックバスの「カタログカラー」を使用している、ということ。

こちら山陽バス。黄~バスと呼ばれる現行塗装は、ご存じいすゞキュービックバスのカタログカラーです。(一畑バスと形態を揃えるために今は無きLRにご登場願いました。)

こちら一畑バス。言うまでもなくこちらもいすゞカタログカラー。多少はアレンジしていますが、山陽バスの色違いですね!

でも、一畑バスはその後、お顔の真っ赤な塗装はやめてしまい、現在はこの写真のような塗装になってしまいました。こうなると「本来は山陽バスの色違い」であることが全く分からなくなってしまいますよね。

ちなみに、これは一畑グループ100周年記念に登場した旧塗装の一畑バス。最新車にもよく似合っています。

山陽バスにも旧カラー復刻バージョンはいかがでしょう!

夢のまた夢といったところでしょうか・・・。

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【山陽バス】さよならキュービック

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いきなり「さよならキュービック」と言われても・・・という読者のみなさまもおられるかとは思いますが、山陽バスが「白+緑」の地味な塗装から黄色の塗装に変わったのが、今から31年前、1984年の「キュービックバス」登場がきっかけだったのです。
(参考)山陽バスが30周年!?
あれほど垂水の町を走り回っていたキュービックバスですが、徐々にその数を減らし路線バスで活躍するのはついに3両、おまけに前後扉スタイルのバスはラスト1両になりました。世間では「トワイライトエクスプレス」の最後が話題になっていたりしますが、ここはひとつ、山陽バス「黄~バス」を開拓した偉大なるキュービックバスを静かに見送ることにしましょう。

現在路線バスとしてただ1両の存在となった前後扉のキュービックバス、1994号(いすゞKC-LV280L型 1999年式)。この写真は貴重な納車時のものです。当時方向幕はまだフィルムのまさに「幕」で、側面前後に装着され、「前乗り」「後乗り」両方に対応していました。確か当時の山陽電車シンボルマークが側面に初めてあしらわれた車両だったかと記憶します。もちろん山陽バス最後の前後扉車として登場したものです。
こちらは前後扉の2442号(いすゞP-LV218L 1984年式)。2441号と共にキュービックで初めて導入された前後扉の車両です。引退後は川中島バスに移籍して活躍していましたが、すでに廃車され姿を消しているようです。ホイールが黄色に塗られていますが、山陽バスの場合、1996年に登場した2609号車以降が銀色で、それ以前は黄色でした。

こちらは、かつての垂水東口(現在の増田屋本店前)で出発を待つ2548号車(いすゞP-LV218L 1985年式)です。前面はまだ山陽電鉄の社紋がついておらず、カタログカラーそのままの姿です。

同じく2548号車のリアスアイル。キュービックバス登場時はテールランプ部分がくぼんだ独特のデザインでした。キュービックバスそのものが欧州のバスに範を取ったデザインで、日本のオリジナルとは言い難いものがあるのですが、当時極めて鮮烈な印象を与えたようで、山陽バスの近隣幼稚園など、キュービックバス見学をしたこともあったようです。

マニアックになって申し訳ありませんが、山陽バスキュービックのお話、これからも続けさせていただきます!
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