楽しいむ〜さん一家

「市電を愛好した人たちの思い出の鉄道写真展」と5000系リフレッシュ車・和田岬線(後編)

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さて喫茶「パープレイ」を後にしたむ~さん一家、東へ向かいます。ほどなく川崎重工の兵庫工場が。多くの鉄道車両が産声を上げる日本でも有数の車両工場。JR兵庫駅へ向かう出荷口に山陽電車の車両がスタンバイしていました。(敷地外から撮影しました。)

トラックに据え付けられたのは新車ではなく、山陽電車の5000系ですが・・・、前面や側面の帯のデザインや太さが変わっていますね。

拡大してみました。「5702」号ですが、これは元5004号。モーターが外された模様。側窓が5030系などと同じ中央の広いタイプに変わっています。ヘッドライトもLEDになりコンプレッサーも交流サイクロン式になっているようです。戸袋部分に6000系に似た飾りが付き、ずいぶん派手になっていますね。

2両目は「5802」号。元5005号です。恐らく添加励磁制御を止めVVVF化されていると思われますが、写真に写っている部分は茶色で元のままのような・・・。ブレーキや空調関係の部品のようです。

ここで工場をのぞいていると、踏切の音がし始めました。どうやら和田岬線の列車が来るようです。そう言えば付近にはカメラを持った「撮り鉄」さんがちらほら。

やって来ました。和田岬線の列車。103系です。

兵庫駅へ向かう和田岬線の103系。実は3月17日限りで阪和線(羽衣支線)より姿を消したため、ブルーの車体をまとう103系はとうとう和田岬線の6両だけとなったのです。山陽3000系と同じ年に登場し、3500両以上が製造され(日本最多)都市圏輸送を支えた103系も大きな改造をされていない原形車はここ和田岬線と奈良線(こちらはうぐいす色です)で最後の活躍をするだけとなりました。ひとつの時代がここでもまた終わろうとしています。

山陽5000系リフレッシュ車。登場が楽しみですね!クリックにもご協力を。
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【3000系と同期】名残の103系を狙う!

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山陽電車とは全く関係ないのですが、京都鉄道博物館に行って来ました。


表に展示されている新幹線0系。0系自体は長らく製造されていましたが、ここに保存されているのは貴重なトップナンバー編成。引退して35年以上は経っているはずで、以前は大阪の交通科学博物館に展示されており、このほど京都に引っ越して来たもの。

この0系、山陽3000系と同じ1964(昭和39)年に登場、翌1965(昭和40)年度鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞しました。同年に「ローレル賞」を受賞したのが山陽3000系というわけです。

さて、同じ場所に展示されている大阪環状線の電車。103系のトップナンバー、クハ103-1です。登場時は山手線で活躍、車体も「うぐいす色」でした。

この車両は山陽3000系と同じ1964(昭和39)年に量産が始まった通勤型電車で、日本で最も多く作られた電車です。旧国鉄時代、実に約3500両が首都圏や関西圏・中京圏等で活躍し、我が国の高度成長を支えました。地味ながら「名車」と言えるでしょう。

実は・・・、山陽3000系が「ローレル賞」を受賞したとは言え、鉄道友の会の会員投票ではこの103系の得票数のほうが多かった、らしいです。山陽電車に賞が回ってきたのは「地方私鉄としては意欲的な取り組みの車両」ということで特段の評価をされたんだとか。まあ、もらっちゃえば「勝ち」なんですけれども。

というわけで山陽3000系の「公式ライバル」である103系。すでにJR東日本では引退し、まとまって残るJR西日本でも今年中に主要線区からは引退するようです。

阪和線で最後の活躍を見せる103系。最後だと思うと炎天下でも「暑い」と言っている場合ではありません。ちなみに先頭に立つクハ103-148は1969(昭和44)年、神戸の川崎重工で生まれ、明石電車区に配置されました。同時期に生まれた山陽3000系と須磨~明石間で並走していたことでしょう。すでに新型車225系も投入されており、まもなく引退するものと思われます。(2016.8.6 浅香駅 大和川橋梁)


うぐいす色の関西線103系。最後尾のクハ103-198は1972(昭和47)年、明石電車区に登場。当時はブルー塗装で、こちらも山陽電車と並んで走った経験の持ち主。
(2016.8.6 天王寺駅)


順次3扉車323系に置き換わる大阪環状線の103系。オレンジ1色の電車が大阪の街を走るのも見納めになりそうです。最後尾のクハ103-841は1981(昭和56)年、森ノ宮電車区に登場、1年ほど明石電車区にいたことはあるのですが、現在は古巣に戻り最後の活躍中。
(2014.3.16 森ノ宮駅)

山陽電車3000系の同期。昭和の通勤輸送を支えた名車にも迫ります。
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