楽しいむ〜さん一家

トミカを塗り替えて山陽タクシーを作る(中編)

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一気に後編としたかったのですが、手戻りがあったので少し時間がかかっています。毎日作業をしているわけではないのでお許しを・・・。
前編はこちら → トミカを塗り替えて山陽タクシーを作る(前編)

セオリーとして明るい色から塗ります。ドンピシャの色を探しても良いのですが、今回は手持ちの「小田急アイボリー」と呼ばれる市販の鉄道模型用塗料を使用しました。エアブラシによる吹き付け作業です。
上半分をマスキングして下半分の紺色を塗ります。今回は近鉄特急(旧塗装)の窓回りに使われるブルーを使ってみました。実物よりやや鮮やかな感じですが、ミニカーには良いと思われます。
マスキングテープをはがすと、ツートンの車体が現れました。これぞ山陽タクシー!ですね。
完成品のトミカを参考に色差しをします。ドアやボンネットにはガンダムマーカーが活躍します。
ここでちょっとアクセント。「山陽 TAXI」のロゴを実車と同じレタリングを写真その他からトレースして作成し、データ化して特注デカールを作っていただきました。これがあるのと無いのでは相当仕上がりに違いが出ます。
後ろもロゴや車名などをこちらはタトゥーシールで作成しました。ただ、エンブレムを立体的に見えるように表現するのは小さすぎて難しいので、単色で描くほうがきれいなのではないかと思います。

と、ここまで来たのは良いのですが、どうもサーフェイサーだけでは下地処理が十分でなかったようで、作業中にあちこち塗装が下地ごとはがれる事象が相次いだため、一旦作業を中断し塗装を全部はがして最初からやり直すこととしました。次回はここまでやり直してから続きを書こうと思います。もうしばらくお待ちください。

【山陽タクシー】意外に貴重な”私鉄系タクシー”伝統カラー

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最近、かつて派手なカラーリングが魅力だった東京のタクシーが黒や濃紺になっていくのを残念に思っているむ~パパではありますが、よく考えると山陽タクシーのような「私鉄系伝統カラー」をまとったタクシーって意外に少ないのでは?とふと思い、今まで撮りためたタクシーの写真を掘り返してみました。

まずはわれらが山陽タクシー。白+青の伝統色は40系クラウンではすでに確認されていますので、50年以上はこの塗装であろうと思われます。由来は不明ですが電車の旧塗装をイメージしたものでしょう。車種はトヨタ・クラウンコンフォートデラックス TSS10型(2012.5.26 明石駅)
続いては阪神電鉄系の阪神タクシー。青緑と青灰色のツートンカラーはこちらも伝統色ですが、同社ホームページによると一色塗りだった時代もあるようです。今のようなツートンカラーになった時期は不明ですが、50年くらいはこの色であったと思われます。電車ともバスとも違う独特な色使いですが、マニア的にはこれぞ阪神タクシーという感じではあります。車種はトヨタ・クラウンコンフォートスタンダード TSS10型(2023.12.17 武庫川駅)
こちらは神戸電鉄系の神鉄交通。山陽タクシーとは青と白の塗り分けが反対ですが、青は鈍い感じの青緑色です。増備の進むJPN TAXIは黒色で、このツートンカラーは数台を残すのみとみられています。車種はトヨタ・クラウンコンフォートスタンダード YXS10型(2011.10.2 鈴蘭台)
神鉄交通のトヨタ・JPN TAXI和(なごみ) NTP10型。今のところツートンカラー車は確認されていません。(2022.1.9 鈴蘭台駅)
阪急電鉄系の阪急タクシー。かつては上半分が黒、下半分がオレンジの奇抜な色彩でしたが、黒一色になって久しく、ひらがなで書かれた所属営業所が阪急らしさを醸し出しています。トヨタ・JPN TAXI和 NTP10型(2022.2.6 中山駅)

近鉄系の近鉄タクシー。小型車枠の車両はブルーですが中型車枠は黒で、このブルーが伝統色と言えるかどうかは微妙なところです。トヨタ・コンフォートTSS11型(2012.4.29 奈良・若草山付近)
私鉄系タクシー伝統色の牙城と言えば名鉄系の名鉄タクシー。鉄道やバスは赤がイメージカラーですが、タクシーはなぜか緑色。菱形の行灯とともに長く続いています。トヨタ・クラウンコンフォートスタンダードYXS10型(2012.9.15 近鉄四日市駅)
名鉄タクシーの場合、JPN TAXIでも伝統色を貫いており、山陽タクシー同様強いこだわりを感じます。トヨタ・JPN TAXI匠(たくみ)NTP10型(2023.3.7 名鉄名古屋駅)
阪神タクシーのツートンカラーと色違いと言える西鉄系の西鉄タクシー。同社系列のトラックと同じ色使いです。トヨタ・コンフォートTSS11型(2017.3.9 姪浜駅)
最近トミカも発売された小田急電鉄系の小田急交通。かつてのロマンスカーと同じ灰色とオレンジのツートンカラー。電車に合わせたカラー採用は珍しいですが、これもかなり前からの伝統色です。(2019.8.31 渋谷駅)
京王電鉄系の京王自動車。京王電鉄・バスと同じカラーリングで活躍しています。かつてはオレンジと黄色のツートンカラーでしたが、CI導入を機に現在のものへ変わっています。そう言う意味では伝統色とは言えませんね。トヨタ・クラウンコンフォートTSS10型(2018.8.14 東京都内)
京浜急行電鉄系の京急交通。こちらも電車と同じ赤に白帯です。背景は旧京急本社。日産セドリックY31型カスタム(2018.8.14 泉岳寺)
地方にも私鉄系伝統色をまとうタクシーが。島根・一畑電鉄系の一畑タクシーグループ(双葉タクシー)。こちらは白と赤のツートンカラーが長く続いています。日産セドリックY31型オリジナル(2015.3.14 松江駅)
福井・京福タクシー。鉄道・バスと同じ白にあずき色の帯を巻いています。いかにも私鉄系らしいカラーリングです。(2012.6.2 福井駅)

こう見ると私鉄系伝統カラーは意外に少ないことが分かります。む~パパとて全国くまなく行脚したわけではないので、ここには紹介し切れていない私鉄系伝統カラーがまだまだあるかも知れません。情報がありましたらお寄せください。

トミカを塗り替えて山陽タクシーを作る(前編)

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今回は子供たちに人気の「トミカ」を塗り替えて山陽タクシーを作ってみようと思います。トミカの塗り替えについては他のホームページやブログ等も参考にしています。模型を取り扱う方にとっては手元にあるであろう道具や溶剤等を使用していますが、改造される場合はあくまで個人の責任でお願いします。

山陽バスとともに垂水の交通を担う山陽タクシー。主力はトヨタのタクシー専用車クラウンコンフォートで、姉妹車のクラウンセダンと合わせ全車統一された時期もありましたが、急速に置換えが進み、現在は全体の約7割にまで数を減らしています。今後ますます減っていくと思われますが、山陽タクシーらしいツートンカラーはJPN TAXIに受け継がれ今も健在です。
さてこのクラウンコンフォートですが、トミカNo.51として発売されています。通常品は黒一色。少しずんぐりしたスタイルと前のウインカー部分がオレンジ色ベタ塗りなので、弟分のコンフォートのような感じがします。ほこりがいっぱいくっついていて申し訳ありません・・・。
こちらがトヨタ・コンフォート。元々は小型車枠であるマークⅡやコロナの後継として登場しました。クラウンの後継であるクラウンコンフォートと同型ですが、全長が短いほか、フロントグリルに王冠マークが無いなど細部デザインに違いがあります。(写真:秋田市内)
ちなみにトミカのクラウンコンフォートには、通常品をベースにしたトミカリミテッド「タクシーコレクション」という製品があり、東京のタクシー4種が2009年に発売されましたが、1度発売されただけで後が続きませんでした。現在は入手困難と思われます。通常品より細かい塗分けや色差しがなされており綺麗な仕上がりなので、今回これを目指すことにしましょう。
少々脱線しますが、トヨタクラウンコンフォートのトミカとしては、大人向けの「トミカリミテッドヴィンテージネオ」シリーズにもラインアップされています。完成度は申し分なく、こちらを塗り替えたいところですが、なにせ普通のトミカが10台買えそうな値段なので、手を付ける勇気はありません。
さてさて。塗り替えのためにまずトミカを分解します。床下と車体は2か所で固定されており、ここをドリルで削って外します。同じように行灯とヘッドライト部分も裏側を削って外してしまいます。後ろのドアは左側だけ開閉式ですが、バネはシートを表現するプラスチックのパーツに付いていました。
ここで本当は鉄道模型なんかで塗装をはがす定番のIPA(イソプロピルアルコール=自動車用水抜き剤として入手可能)に浸け込んでいたのですが、トミカの強靭な塗装をはがすことが出来ず、結局写真のツールクリーナーを塗ってぼろ布でこするという古典的手法によりはがすことが出来ました。
だいたい塗装がはがれた状態。溝部分に入り込んだ塗料はカッターナイフなどを使って削り取ります。作業が終わったら中性洗剤でよく洗って乾かします。

塗装の前に、下地塗料のサーフェイサーを吹き付けます。ペーパー掛けして何度か吹きたいところですが、車体の細かい彫刻が消えてしまいそうなので、今回はボンネットやトランク、屋根部分だけ細かい耐水ペーパーで平滑にして軽く2回目を吹いているだけです。

以下、続きます。

今年もたくさんのみなさまに「楽しいむ~さん一家」を訪れていただき、まことにありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

【山陽バス】高架下にあった垂水駅ターミナル(その2)

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垂水駅高架下にあったバスターミナル。好評だったので続編として内部風景をご紹介します。懐かしいと思われる方も多いことでしょう。撮影は新ターミナル移転直前の2002(平成14)年1月です。
(その1はこちら

バスのりば側からの写真。2系統清水が丘行きにお客さまが乗車中。タクシーはその外側に並んでいます。
バス着車位置ごとにのりばが設定されていました。1系統が先頭で最も西寄りにあり、2・3系統が2番目、4・5系統が3番目でした。順番にベンチに座って並ぶようになっていましたが、この写真の少し前まで仕切らた柵に沿って並ぶようになっており、ベンチはありませんでした。
2・3系統のりば部分にあった案内所。回数券自動販売機が設置されており係員もいました。
乗車扱い中の3系統ゴルフ場行き。1997年のワンマン化前は車掌が乗務しており、都市部の車掌乗務は珍しいということで話題になっていました。写真の3847号はワンマン化後に投入された前中扉車です。
4・5系統のりば。柵に立ったまま並んでいた時代が長かったのですが、ベンチが同じ配置で並んでいます。すでに「お知らせ」としてターミナルの場所が変更される旨の立看板が設置されています。
壁に埋め込まれた電照式の案内板。5系統はかなり後から追加されたため、上から貼るステッカーで対応しています。
垂水駅のバスのりばで多くの方が思い出されるのが「山陽そば」。1系統のりばの後ろにありました。お出汁の匂いに引き寄せられ、バス待ちの間にちょっと一杯、食べられた方は多いのではないでしょうか。お隣はケンタッキーがお店を出していました。夜行の高速バスも発着しており、東京(立川)の表記も見えますね。左側の白い空間はすでに廃止となっていた熊本行きの表記を消した跡です。

懐かしい高架下のバスのりば。遠い記憶のかなたになってしまいましたが、まだまだ覚えられている方も多いのではないかと思います。

【山陽バス】高架下にあった垂水駅ターミナル(その1)

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山陽バスといえば、山陽電車垂水駅の高架下から出発していくイメージが強かったむ~パパ。先日世間話をしていて、周囲は「そんなん知らん」という人間が大多数だという事実を知らされ大きなショックを受けています。思えば今の垂水駅西口ターミナル開設が2002(平成14年)2月だといいますから、21年も前のお話。知らない人がいても不思議ではありません。いや~、そんなものなのですね~。

現在の垂水駅北側。タクシーが並ぶおなじみの風景ですが、写真の奥、すこし高架下に凹んだ部分があるのがお分かりでしょうか。現在はタクシーが2列に並んでいる場所ですが、ここに垂水駅バスターミナルがありました。
2002(平成14)年1月。現在地に移設直前の山陽バス垂水駅ターミナル。現在と比較すると山陽電車のホームにエレベーターが設置されたり東口(当時はありませんでした。)が開設されたりした関係で、元のターミナルが一部埋められているのが分かります。当時は前から3つのりばがあり、先頭から1系統、2・3系統、4・5系統となっていました。
垂水駅へ到着した4系統のバス。路面表記でも分かりますが、道路上で停車しお客さまを歩道へ降ろしていました。現在でも道路が狭く感じますが、写真のようにバスが停車すると片側通行となってしまいます。
このターミナルは1967(昭和42)年、山陽垂水駅(当時は電鉄垂水駅)の高架化で「たるせん」と共に誕生しました。写真は開業当時のもの。停車するのはいすゞBX型ボンネットバス。霞ヶ丘へ回るのは歴史ある伝統の路線です。(写真提供:山陽電気鉄道OB)
高架下のターミナルには案内所のほか、「山陽そば」も店を構えていました。
センターラインを越えのりばへ向かう1系統のバス。1997年のワンマン化までは霞ヶ丘へ回る1系統は車体幅の広い「大型ショート」と呼ばれる車両を使用していましたが、ワンマン化以降は中型車を使用しています。
バスターミナルを東側から。2または3系統のバスと4系統のバスが停車しています。山陽タクシーは今もおなじみのツートンカラー。白いタクシーは今は無き垂水タクシーの車両です。懐かしいキュービックバスが多数活躍していますね。タクシーも現在と外観は同じクラウン・コンフォートですが、写真の頃は3Yエンジン搭載のYXS10型で、現在のTSS10型より非力でした。
現在の山陽バスターミナル跡。バスやタクシーに一般車が入り乱れるカオスの様相を呈していた垂水駅ですが、現在は少し寂しい空間になっています。

思えばバス・タクシーとも当時の車両は全て入れ替わり、時代が変わったことを実感します。

【山陽タクシー】EV(電気自動車)タクシーが登場!

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山陽タクシーにEV(電気自動車)タクシー「日産リーフ」が登場し話題となっていますが、このほど最終完成形となったこともありホームページでも公表されました。
EV(電気自動車)タクシーの運行を開始しました。 | 山陽タクシー (sanyo-taxi.jp)

今回山陽タクシーに登場したEV「日産リーフ」。ひとまず白い車体に大きなステッカーを貼り付け営業運行に投入されました。が、実はこれは仮の姿であり・・・。(2023.6.10 垂水駅東口)

本当の姿に「変身」したのです。その作業を取材しましたのでご紹介しましょう。(協力:山陽タクシー)

まずは大きなステッカーをはがします。
ボンネットの位置決め。奥端までつなげないのは「フラッグ感」を出すためだそうです。
熟練の職人さんにより、青帯が一気に貼り付けられます。圧巻の技術に感動です。
青帯の下に「GO」広告が入りました。広告上にブルー帯を入れ山陽らしさを演出しています。ツートンカラーにならなかったのは、このためだったのですね。
完成した1795号車。オレンジの濃淡(サンライズマークと言うそうです)は、山陽電車6000系のドア横にあしらわれているデザインと全く同一です。なかなかカッコ良い仕上がりだと思いませんか?

【山陽タクシー】車いすのまま乗れるJPN TAXI

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現在、わが国唯一のタクシー専用車であるトヨタ・JPN TAXI(ジャパンタクシー)。山陽タクシーでも伝統のツートンカラーをまとった車両が垂水・明石地区で活躍中です。
このJPN TAXI、徐々に増備が進み2023年4月現在14両が在籍。車いすに乗ったまま乗ることができる「ユニバーサルデザインタクシー」、今回は本領発揮と言える車いすを積み込む手順を取材しました。
後ろのスライドドアを開くとゆったりした後部座席が見えます。もちろん、このまま車いすを載せることはできません。
まずは前の助手席を前方に回転させるようにたたみ、後席を跳ね上げます。こうすると後席の下からスロープ板が現れます。
スロープ板を広げて後席にかけます。滑らないよう固定。
まずは車いすをスロープを使って押し、車内に積み込みます。
車内で車いすを回して前に向け、ベルトで固定します。降車時はこの反対の操作を行います。

今後ともますます増備が進むと思われるJPN TAXI。まだまだ数は少ないですが、近いうちに垂水や明石の街で普通に見られるようになることでしょう。

【8月5日はタクシーの日】塩屋・望海台でデマンド型乗合タクシー「のぞみ」実証運行中!

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8月5日は「タクシーの日」ってご存知でしたか?1912(大正元)年のこの日、東京・有楽町の数寄屋橋でT型フォード6台を使用し、日本で初めてメーターを使ったタクシー営業がスタートした(諸説あり)そうです。今から110年前のお話。

さて、神戸市垂水区を主な営業エリアとする山陽タクシーでは、塩屋地区でコミュニティバス「しおかぜ」を運行中。しかし、この「しおかぜ」さえ乗り入れることが困難な地域「望海台」について、タクシー車両を使用したデマンド型コミュニティバス(乗合タクシー)「望海(のぞみ)」の実証運行(2回目)を8月1日より開始しています。

山陽塩屋駅のタクシーのりばに掲出された時刻表。普通のバスと同じように1時間に1本ずつ望海台行きが設定されていますが、こちらは予約があった便のみ運行(デマンド運行)されます。また複数人が乗り合えば運賃が割安となります。
「のぞみ」運行時、前面には「乗合」、サンバイザーを使用した「のぞみ」表示を付けて走ります。塩屋の海をイメージした表示は、そのまま山陽タクシーのツートンカラーでもあります。
望海台を走行する「のぞみ」。歩くのが困難な急傾斜が続く住宅地で、道も狭いためバスも入れず長らく公共の足はタクシーだけという状態が続いていました。(写真提供:山陽タクシー)
急坂に挑む「のぞみ」。背景の山は鉢伏山で、意外なほど近くに須磨浦遊園の回転展望閣が見えます。
(写真提供:山陽タクシー)

タクシーでもバスでもない公共交通の新しい姿。全国各地でいろいろな取り組みが進められています。

詳しくは↓こちら。
神戸市:垂水区望海台地域の取り組み(望海台コミュニティバス「望海(のぞみ)」) (kobe.lg.jp)

【山陽タクシー】ツートンのJPN TAXIが登場!(その2)

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伝統のツートンカラーをまとったJPN TAXI。自社の鈑金工場で塗装されたもので、本当の自家製です。今回はツートンに塗装する作業を特別公開!(撮影協力:山陽タクシー)
山陽タクシー鈑金工場。場所はヒ・ミ・ツ(笑)。タクシー車両を修理する専用工場です。
工員さんが使っている工具箱。なんとこちらもツートンカラー!。愛社精神あふれる作品ですね~。
ツートンになる前に撮影された納車直後のJPN TAXI。最初は真っ白です。もちろんこの姿で営業運行に出ることはありません。(撮影協力:山陽タクシー)
外装のうち、バンパーなど外せる部品は外して別に塗装します。車体上半分の白い部分は元のカラーのままですので、従来車のようなクリーム色ではなく「真っ白」です。
青く塗装された前バンパー部分。
黄色いのは模型を作る方にはおなじみのマスキングテープ。バンパーを組み付けたときに隙間から白が見えないよう、少し内側まで青を塗っています。
ドアは1枚ずつ塗っていきます。乾くまでの間、反対側の後ろドアを塗るそうです。まさに「塗っている」シーンの撮影が出来なかったのが残念ではありますが・・・。
完成したツートンカラー。バンパーなどに貼られたUD TAXIを示すステッカーは、車椅子の耐荷重が増した最新仕様「UD TAXI 2020」で、ピンク色となっています。(従来は緑色。写真左)

JPN TAXI。徐々に勢力を拡大しつつあり、町で見かける機会が増えてきました。

山陽タクシーではただいま乗務員大募集中。多くのお客さまとのふれ合いの中で、自分を成長させてみませんか?お問い合わせは078-753-0077まで。

【山陽タクシー】ツートンのJPN TAXIが登場!(その1)

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車椅子に乗ったまま利用できるユニヴァーサルデサインタクシー(UD TAXI)として、東京では普通に見ることが出来るトヨタ・JPN TAXI(ジャパン・タクシー)。みなさんは見たことがありますか?

写真は日本交通の車両。派手なカラーリングが印象的な東京のタクシーですが、JPN TAXIは「黒」「深藍(こいあい)」「白」の3種類のみ。写真は深藍のものですが、見た目はほぼ黒です。(2018.8.14 東京都内)

このように塗装が統一されたのは、東京オリンピックに合わせ、タクシーのイメージを一新したいと考えられたようなのですが、逆に事業者の個性を失わせる結果となりました。

これに対し、その他の地方ではまだまだカラーリングで他社と差別化したい事業者も多く、メーカーに頼らず自社で塗ってしまう会社も現れました。写真は京都のヤサカタクシー系の車両。白を選択し下部を塗装したものです。(2019.6.16 京都市内)
こちらも白をベースに屋根部分を緑色に塗った名鉄タクシーの車両。電車は「赤」のイメージが強い名鉄ですが、タクシーはこのカラーが伝統色。(2020.10.18 名古屋市内)
む~パパ、旅先でオリジナルカラーのJPN TAXIを探して撮影していたのですが、沖縄で見つけたのは車体全体を自社カラーに塗ってしまった車両。全面塗装車は岡山や金沢でも見かけました。(2020.2.13 那覇空港)

さて、「白+青」のツートンカラーがトレードマークの山陽タクシー。当初導入された車両は「深藍」。恐らく青をイメージしたものと思われますが、ぱっと見は黒にしか見えません。舞子神姫タクシーからの引継ぎ車は黒と深藍の2種類がありましたが、近くでよく見ないと色の違いが分からないものでした。これでは山陽タクシー「らしさ」が発揮できないと考えられたのか、今年3月に伝統のツートンカラーをまとったJPN TAXIがついに登場。さっそうと垂水の街を走り始めました。

左が従来入っていた深藍の車両。ツートンカラーはやはりインパクト大です。(2022.3.24 舞子営業所)

山陽タクシーのツートンカラーも白をベースに自社で塗装したものです。次回、取材させていただいた塗装作業を公開しましょう。