楽しいむ〜さん一家

【鉄道模型Nゲージ】マイクロエース山陽3000系第3弾発売‼(その2)

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マイクロエース社から発売された山陽3000系模型第3弾。もう一つは注目(?)の3100号です。

3100号は3050形アルミカーの増備車として登場したもので、3100-3101の2両を4両編成に増結して6両編成とする構想を持っていました。3101号には電気連結器付きの密着連結器が装備され、容易に増結・解放するつもりだったようです。が、当面そのような運用は無いということで鋼製の3619号を冷房改造、アルミカーに似せた塗装にして連結しました。3542号を連結して4両編成になっていた時期もあります。

今回の目玉、3619号。台車がKW-2になり、コンプレッサーも交換された最近の姿となっています。ファンからは「ホワイトエンジェル」と呼ばれたりしていますが、登場時は「白子」と呼ばれていたそうです。
アルミカーとの質感の違いがうまく再現されています。
3050形(左)との違い。正面貫通扉の上部左右に幌吊り金具が付いているのが3000形の特徴です。
3050形(上)と3000形(下)。クーラー配置の微妙な違いも再現されています。


アルミ車体の3100号にも細かな違いが。第1弾発売の3072号(上)では140kVaのSIVが搭載されていますが、今回の3100号(下)では120kVaとなっており、周辺の床下機器も作り分けられています。ちなみに3100号は山陽電車初のSIV搭載車です。

避雷器も第1弾では現行タイプでしたが、今回の3101号は古いタイプになっています。これは再現された時代の違いで、現在は3101号も新しいタイプに交換されています。登場時は避雷器の隣にもう一つヒューズボックスが付いていました。

現在ある金型ではたいてい作ってしまったかな?と思えるマイクロエースの3000系シリーズ。次回作はあるのでしょうか・・・?
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【鉄道模型Nゲージ】マイクロエース山陽3000系第3弾発売‼(その1)

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以前から予告されていましたマイクロエース製Nゲージ山陽電車3000系(3050系)の第3弾が昨年末に発売されました。今回は3052号新塗装・旧シンボルマークおよび3100号の2種類で、3000系としては今回で6本が製品化されたことになります。特に3050形は3050・3052・3054号と1次型3編成全てが製品になったわけで、これはある意味すごいことです。

それでは今回発売の3052号を詳しく見てみましょう。
今回発売の3052号(右)。左は第1弾発売の3054号。旧シンボルマーク以外にもいろいろと仕様が変えてあります。時代設定としては今回は現塗装に変更直後の仕様のようです。(第1弾の3054号は現役最終仕様でした。)前面の印象ですが、実車はさほど差はなかったように思うのですが赤帯が少し今回のほうが上に付いているようです。
「太陽マーク」と呼ばれ親しまれた旧シンボルマークがくっきりと再現されています。
手前が今回の製品。列車無線アンテナの横に信号炎管ケースが取り付けられています。実車は信号炎管は実装されておらず、屋根を張替えした際など取り外されたものもありました。奥の3054号は製品化された同時代の仕様で、すでに撤去後の姿となっています。
手前が今回の3052号。ベンチレータ(通風器)が屋根に4個付いている登場時のスタイルとなっています。
2号車。手前が今回製品3053号。ヒューズボックスと避雷器が旧型になっています。奥の3055号は現役最終スタイルで、避雷器横のBSヒューズが撤去跡として再現されていました。旧式避雷器が銀色であったかというと「?」なのですが・・・。3055号は3号車3532号とともにベンチレータが最後まで残っていました。
現役末期の3052号。ベンチレータは4両全部撤去されていますが、先頭車の信号炎管ケースは残っているようです。(2019.6.22 亀山)
少し前の時代の3053号。ベンチレータは撤去されており、避雷器は新しいものに変わっていますが、ヒューズボックスは旧型3基が搭載されていた頃。(2007.7.9  東二見)
ここまでの写真で気付かれた方もおられると思いますが、今回(手前)はシートが緑色になっています。時代設定的には塗装変更直後くらいでしょうか。全体仕様は前回の旧塗装車の色違いなのですが、側窓に保護棒は無く、これは撤去後の姿なのでしょう。さてさて、時代的にはいつ頃の姿を再現しているのか、興味は尽きません。

次は同時発売の3100号をご紹介します。クリックにもご協力を。
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【兵庫運河】番外編:大輪田橋とキャナルプロムナード

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兵庫運河周辺の近代建築、番外編の今回は大輪田橋をご紹介します。その前に。
加藤海運旧本社前から対岸に見える倉庫建築。兵機海運の倉庫のようですが詳細不明。外観から見てそこそこ古い建物のようですが・・・。最近のむ~パパ、倉庫建築に興味を持ち始め神戸港付近を徘徊していまして・・・。それはそれとして。
兵庫運河のうち最初期に完成した新川運河に架かる大輪田橋。1924(大正13)年に完成。コンクリート造りの美しい3連アーチ橋です。写真は南側から。かつては市電が橋上を渡っていました。む~パパが子供の頃、こちら側は国鉄の兵庫臨港線が大輪田橋と並行して通っており、このような写真は撮れなかったのです。神戸市内の臨港線については廃線跡探索を進めていますので、いずれこちらでご紹介します。
少し離れたところから。1945(昭和20)年3月17日の神戸大空襲では、この橋に避難した多くの市民(約500人とも言われています)が炎に巻かれ焼死するという悲劇が起こりました。現在でも黒く焼け焦げた痕が残ります。さらに1995(平成7)年1月17日には阪神大震災により橋の飾り柱4本が倒壊しました。(現在1本が復旧。残りの柱は運河に水没したものや、モニュメントとして橋のたもとや近くの薬仙寺境内に保存されていたりします。)

戦災と震災。2つの悲劇を乗り越え今も静かに佇む大輪田橋。
大輪田橋の架かる新川運河。かつては貯木場となっており、橋を渡る市電と良い撮影スポットでしたが、現在はキャナルプロムナードとして遊歩道が整備され、観光スポットとなっています。
運河には噴水が設置され、ライトアップも!対岸はイオンモール神戸南。ちょっと贅沢な時間が過ごせます。



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兵庫運河周辺の近代建築を巡る(その2)旧加藤海運本社ビル

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旧東京倉庫に寄り道してしまいました。今回は本来の目的地へ。旧東京倉庫の横に入り海辺に出ると、旧加藤海運本社ビルがあります。

少々古びていますが、角地に建つ2階建てのビル。1928(昭和3)年築。カーブを描いた意匠はやはり海運会社らしく船をモチーフにしたものでしょうか。ちなみに加藤海運さまの公式HPによると同社は1877(明治10)年に香川県高松市で創業、のち神戸に移転したそうで、現在も盛業中です。
建物全体はタイルに覆われています。現在は使われていないようで、少々荒れ気味ではありますが、まずまず原型は保たれています。

大きなガラスの中はどうなっていたのでしょう。昭和初期のモダンな空気を感じます。

1階部分は石造りです。木製と思われるドアは交換はされているでしょうが当時のデザインのままと思われます。

建物背面の少し背の高い部分は階段室でしょうか。ここから屋上に出られるようになっているものと思われます。

このビルは「神戸フィルムオフィス」HPでも紹介されており、ドラマや映画のロケでよく使われています。最近では「アルキメデスの大戦」で造船会社として登場、神戸を舞台とする映画「スパイの妻」でも塩屋のグッゲンハイム邸とともに登場します。そのためかこの建物を見ようと訪れる方もおられるようで、む~パパが訪れた今月の寒い日にも、カメラを持ってやって来られた方が他に2組おられました。



こちらもかつてのミナト神戸を今に伝える貴重な建築物。クリックにもご協力を!にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 兵庫県情報へ にほんブログ村

 

兵庫運河周辺の近代建築を巡る(その1)旧東京倉庫兵庫出張所

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あけましておめでとうございます!「楽しいむ~さん一家」をご訪問いただき、ありがとうございます。今年も山陽電車の沿線をベースとして、電車にバスに街歩き、美味しい食べ物に酒!をお届けしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしま~す。

新年初めての記事は神戸市内の近代建築からスタート!

神戸で映画のロケ地として使われた建物はたくさんありますが、む~パパが知らなかったのが兵庫区島上町の「加藤運輸」の建物。表通りに面していないので普通には見ることの出来ないものでしたので「わざわざ行ってみよう」と市営地下鉄海岸線・中央市場前駅に降り立ちました。いわゆる「高松線」を北へ少し歩くと兵庫区島上町。

高松線に面してレンガ建ての美しい建物があります。現在「石川株式会社」本社として利用されていますが、元は三菱倉庫の前身、東京倉庫の兵庫出張所として1905(明治38)年に建てられたものです。1905年と言えば阪神電車が開業した年、山陽電車はまだ前身の兵庫電気軌道も設立されていませんでした。この高松線には市電が走っていましたが、実はこの建物より新しいものでした。市電は1971(昭和46)年に廃止となり、現在は地下鉄海岸線がこの道路の下を走っています。

対岸から見てみましょう。有名な東京駅正面にも通じる屋根には屋根裏部屋でもあるのでしょうか?小さな明り取りが付いています。
建物正面に当たる部分にも屋根がありますが、背が高く、明り取り窓も円形で変化を付けています。まさに萌えポイント!近代建築ならではの魅力に溢れています。

正面玄関。石で縁取られた入口には鉄材を用いた飾りが付いた窓。実に美しいです。レンガは当時のものにしては綺麗すぎるような気がしますが、現在の所有者のHPによるとイギリスから輸入された当時のレンガだそうです。

裏側から。屋根には正面からは見えにくかったレンガの煙突がありました。

南側に隣接する建物との間には古びたレンガの塀が。これが元々の明治のレンガのようにも思いますが・・・。(詳細は不明です・・・)

明治期に建ち、空襲・震災を乗り越え現代に受け継がれた貴重な建築物です。加藤運輸に行く前に寄り道してしまいました・・・。



次回に続きます。あちこち寄り道も良いものです。クリックにもご協力を!
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