発売は先月のことですが・・・。
鉄道ピクトリアル2019年5月号。特集「私鉄の63形電車」。もう何度も語りつくされた感のある私鉄の63形ですが、平成最後の特集、もしかしたら史上最後の特集となるかも知れません。
戦争による空襲で多くの電車を失った私鉄各社。急増する輸送と車両不足。国は各社の電車をオーダーメイドで作るより、国鉄(鉄道省)が戦時中に製造し始めた通勤型電車モハ63形を大量に製造して各社に割り当てることとしました。車両不足は山陽電車も同じ事情で、しかし当時路面電車の区間もあった山陽電車にとってこのモハ63形は巨大すぎてそのまま走らせることは出来ず、かと言ってモハ63形以外に新しい車両を入手出来なかったこともあって導入を決断。全線に渡って路線に改修を加えました。実はこれが路面電車から高速鉄道へ脱皮するきっかけとなったのです。
このモハ63形は東武や小田急など多くの私鉄に導入されましたが、いずれも国鉄と同じ狭軌鉄道で、標準軌の鉄道に入ったのは山陽電車が唯一の存在。兵庫駅付近の路面区間を走る姿と共にファンの印象に強く残っているという話ですが、む~パパ、その頃は生まれていません。モハ63形は山陽電車導入後、800形と呼ばれ、さらに700形に改番されたというのが従来の通説ですが、実は・・・、ここからは記事を実際にお読みください。
山陽電車の貴重な写真が数多く掲載されていますので、是非お買い求めください。
(特に雑誌発行者から宣伝を依頼されたわけではありません・・・。念のため。)
63形と言えば。同じテーマで「鉄道コレクション」として模型化されたことがあります。
2008年12月発売の第9弾。モハ63形を車体更新した各社の車両が選ばれ、小田急、東武とともに山陽700形702-709の2両が選ばれました。
「鉄道コレクション」で山陽電車が登場したのは、この時だけ。箱絵も山陽電車になっていました。Nゲージサイズでの量産模型化は史上初の出来事でした。次々とNゲージで山陽電車が登場してくる現在は夢のようです。財布が軽くなって困ります(笑)。
今まで知らなかった史実や雑誌公開されていなかった写真を含め、なかなか読み応えのある記事でした。クリックにもご協力を。
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山陽電車がボロボロになったことが高速化への道を歩むきっかけになったのは何とも皮肉な話ですね。
今でこそ「山陽電車は遅い」と言われることが多いですが、それでも京急の快特並みの速さを誇っている事は…相手がチート過ぎるだけですよねww
山陽沿線出身の名古屋市民さま コメントありがとうございます。モハ63形は関東でも車両大型化の起爆剤となり、特に山陽電車では高速鉄道化のきっかけとなりました。全国的に見ればスピードも施設も決して劣ってはいませんが、関西は全体のレベルが高いですからね~。