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【鉄道模型】山陽電鉄3050系Nゲージ第2弾ついに発売!(その2)

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前回ご紹介した山陽3050系Nゲージ第2弾のうち、もう一つ3050系アルミカー試作編成3066号のモデルをご紹介します。基本的には第1弾で発売されたアルミカー3072号の色替えとなる製品ですが、今回新しく追加された金型もあります。

3066号は1981(昭和56)年、我が国初の大型押出し形材を用いた新工法アルミカーの試作車として登場しました。アルミ製で登場したのは3066-3067の2両で、3号車の3508号は他の編成から来たもので、4号車の3638号は鋼鉄製でした。1984(昭和59)年になって3号車にアルミ製の3538号が製造され、現在は4両中3両がアルミカーとなっています。

4号車3638号。今のところ山陽電車で最後に製造された鋼鉄製車両です。前3両とは車体断面や窓形状が異なります。もちろん車内も全く違っています。

さて、模型を検証しましょう。基本的には前回発売の3072号をクリーム色に塗り替えたものです。前回発売時、連結器回りの欠き取りが黒塗装で一部のファンから不満が出ていました。3066号は3072号とは欠き取り形状が異なっており、こうしたバリエーション展開のため、あえて塗装表現としたことが分かります。

3066号(上)と3072号(下)。3066号は補助電源装置がMG仕様、3072号はSIV仕様となっており、床下機器の違いが再現されていますが、実物の3066号はこのたびSIVに換装されたため、模型発売時には3072号と同じ床下機器配置になってしまいました。

こちらは4号車3638号(上)。比較対象としては前回発売の3632号(下)となります。あまり話題になっていませんが、実は3638号のみ今回新規金型を使用したモデルで、3632号とは別の車体に仕上がっています。この面で見ても車外スピーカー形状が異なり、また車側灯が一つ多い(空気バネ台車のパンク表示灯・3632号は金属バネ台車なので付いていません。)ことがお分かりいただけるかと思います。

3638号(右)と3632号(左)。同じような顔をしていますが、ヘッドライトケースの幅が異なります。玩具ではないので、ここまで再現しないとファンは満足しませんね。

さてさて、しかしながら今回は金型流用した部分があるため実車とは異なる部分も見受けられます。

3066号。模型は3072号の車体を流用しているため乗務員扉下のくつ擦りが小さいままです。

実物はアルミカーのうち3066号だけこのように大きなくつ摺りとなっています。
(写真提供:山陽電気鉄道)

あと一つ。

3号車3538号。妻面窓ガラスですが、左側に保護棒(車内側)が再現されています。

やや大げさな表現ですが、この写真に見られるものです。実はこの保護棒、む~パパの記憶が確かならば1983(昭和58)年製の3072号・3100号を最後に廃止されたようです。従って3066・3067号には付いているのですが、3538号には付いていないのです。
(写真提供:山陽電気鉄道)

3538号。このとおり。実は3066・3067号とは車体裾形状も異なるのですが、それは実車の解説になりますので、今回はこの辺で・・・。
(写真提供:山陽電気鉄道)

とまあ、こんな些細な違いが気になるくらい、模型は良く出来ています。大人気の旧塗装は発売直後から入手難ですが、こちら3066号はまだ模型店に並んでいるようです。

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【鉄道模型】山陽電鉄3050系Nゲージ第2弾ついに発売!(その2)” への4件のコメント

  1. 良く作りこんでる部分も有りますがクーラーの整形がかなり悪いと思うのですが。

    • やっちゃんさま コメントありがとうございます。
      クーラーは特に大きな歪みがあるわけではないようですが、成型色ですのでディティールが甘く感じられるのかなと思います。一度外して下地処理をしたあと、お好みのグレー(新しい場合はねずみ色1号など、使い込んだ後の再現ならば灰色9号などで塗装してやると、だいぶしっかりした感じになります。)

  2. む~さん、お久しぶりです♪
    3066号と3067号はアルミ製ですが、相方の車両が鋼鉄製のため、塗装されたのですね。
    3000系の車両の引退が増えて、本当に寂しいです…。
    先日、こんな動画を見つけました。

    https://www.youtube.com/watch?v=mXrWP2eZ3Nw

    3000号のデビューから5000系の紹介までの動画ですが、3000号が本当に若いです!また、西代-兵庫間の動画もあり、山陽の歴史を感じます。
    3600号がトレーラーで運ばれている動画を見ましたが、3002号等のようになっていくではと思いました。
    3000号や3002号の編成のNゲージをぜひ、発売してほしいです…。

    • 大石六甲さま コメントありがとうございます。
      3000系は私も子供の頃から親しんできたので、1編成また1編成と引退してゆくのは寂しいことですね。動画は以前ビデオテープで発売されていたものですね。これまた懐かしいです。
      3000号、Nゲージは現在のところ気軽に楽しめる製品がないので「鉄道コレクション」あたりで登場すれば良いのですが・・・。全国の鉄道会社がほぼ網羅されつつある中で、山陽電車だけが出ていない(以前702-709は出ましたが)のは、何だか寂しいものです。

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