せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

下山手・中山手を歩いて(前編)

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朝晩が冷え込み、秋が深まってきたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

元町駅

直通特急で着いたのは阪神電車の元町駅です。

市街地の高低差

元町駅の周辺は市街地になっているのであまり目立ちませんが、ここも坂の街・神戸です。山側に向かって高低差があり、駅を出ると目の前には壁が立ちはだかります。

兵庫県公館

駅から山手へ歩くと、木々に囲まれた洋館がありました。こちらは兵庫県公館です。

兵庫県庁が初めて設置されたのは江戸時代の最後の慶応4(1868)年のことで、兵庫運河沿いの旧兵庫城跡地に設けられました。のちに現在の神戸地方裁判所の位置に移転しましたが手狭になったために、下山手にあったオランダ総領事コルト・ハウスの邸宅を
購入し、県庁舎としました。このコルト・ハウス邸も手狭になったために、明治35(1902)年に隣接地に建てられた4代目の県庁舎が現在の兵庫県公館です。現在の庁舎が完成するまで、昭和58(1983)年までここで兵庫県の業務をおこなわれていました。

公館を眺める

木々に囲まれたルネサンス調の建物はビルに囲まれてしまった今でも迫力がありますね。建物は文部技官の山口半六なる人物の設計で、当時は日本最大の県庁舎だったそうです。

明治の昔から今も、兵庫県の行政の中心だった下山手と中山手、次回はもう少し歩いてみたいと思います。

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