せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

宝の船入れ・明石港を歩いて(前編)

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梅の花も見ごろになってきたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

山陽明石駅

今回のスタートは山陽明石駅
言うまでもなく山陽電車一の主要駅で、再開発で駅前は賑わっています。

ジェノバライン乗り場

駅から賑やかな街中を歩くと、明石と淡路島の岩屋を結ぶジェノバラインの乗り場に着きました。明石からは淡路島の岩屋や富島への航路がありましたが、明石海峡大橋の架橋で航路は再編され、近年にも東側にあった「たこフェリー」こと明石淡路フェリーが平成22(2010)年に運航を休止しました。今、明石を発着する定期航路はこのジェノバラインだけです。

明石港

ジェノバラインの乗り場の西側には漁船が係留されている港がありました。

古代の明石港は明石川の河口付近にあったとされています。現在の港が整備されたのは近世に入ってからでした。明石藩主となった小笠原忠真は明石城築城に続いて港の工事にも着手、江戸時代初めの元和7(1621)年に砂浜を浚渫して石垣が築かれていきました。大規模な港が整備されたことで、瀬戸内海の要衝に位置する明石は明石藩の港としての役割だけでなく、瀬戸内海航路の避難港や淡路島への連絡港として大変に賑わうようになりました。そんな歴史を思い浮かべると、旅客航路が大幅に減った今は少し寂しいような気がしますね。

灯台と明石海峡

明石港の外れに来てみました。かつての明石港の入り口はこの辺りにあったそうです。近代的な港となっていますが、今も漁船がここから出入りしています。赤い灯台と明石海峡大橋の景色が印象的ですね。

古くから栄えた明石の港。次回はもう少し歩いてみたいと思います。

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