せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

播磨丘陵の古刹・法華山一乗寺を訪ねて(前編)

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寒さの中に春の気配を感じるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

法華山一乗寺バス停

山陽姫路駅からバスで到着したのは法華山一乗寺バス停
播磨平野の端の山の中に佇むバス停ですが、周辺には茶店などが建ち並び少し賑やかな雰囲気です。

法華山一乗寺

バス停の前には趣のある寺院が佇んでいました。こちらは法華山一乗寺です。

石段を上る

バス停からは急な石段を上ることに。

三重塔

石段の途中には常行堂三重塔がありました。三重塔は平安時代の承安元(1171)年に建てられたもので、国宝に指定されています。隣の常行堂ももとは奈良時代の建築でしたが、何度も焼失して現在の建物は明治時代に再建されたものです。それにしても、山の中に中世寺院の雰囲気を色濃く残した古刹がこうして佇んでいるのには驚きますね。

法華山一乗寺は法道仙人によって開かれたと伝わっています。天竺(インド)から紫雲に乗ってやってきたという法道仙人はこの近くの山が空から見ると八葉蓮華の形をしているとして「法華山」と名付けました。現在のような寺院が建立されたのは飛鳥時代の白雉元(650)年とのこと。法道仙人は播磨の各地に寺院を開き、様々な伝説に彩られた謎の人物ですが、この法華山一乗寺は天竺から渡ってすぐに開いた場所とされ「伝説の始まりの地」ともいえるでしょうか。

本堂

石段を上り詰めると本堂に着きました。山の中にそびえる巨大な堂宇には圧倒されてしまいますね。

播磨の山の中に佇む古刹・法華山一乗寺、次回はもう少し歩いてみたいと思います。

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