せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

東風吹かば・須磨を歩いて(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、須磨を歩いてみたいと思います。

梅の香りの道

菅の井から住宅地の中を歩いていると、綱敷天満宮の裏手に出ました。玉垣の向こうには梅園が広がっていて、梅の香りがします。

天神橋

綱敷天満宮に行きたいところですが、その前に気になるところを。
こちらのJRの線路を跨ぐ陸橋は天神橋です。戦前の昭和2(1927)年の竣工で、鉄筋コンクリートながら、どっしりとした造りが戦前の建築らしく立派ですね。

天神橋を潜る道

橋の下には南側に抜ける通路がありました。ブロックで装飾された通路の入り口は風格がありますね。かつてはこの橋の上を道路だけでなく須磨駅への神戸市電も走っていました。

綱敷天満宮

天神橋のたもとには綱敷天満宮があります。

綱敷天満宮は平安時代の天元2(979)年の創建とされ、かつて大宰府へ向かう菅原道真がこの地で綱を巻いた上に座って休憩をしたことから、周辺の住民が道真を偲んで神社を建てたという伝説から名前が付けられたとされています。ただし、この「綱敷」という名前の天満宮は京都から九州にかけて広く分布しているようで、同じような伝説が各地に広がったのか、それとも道真が各地で綱の上に座っていたのかはわかりません。

梅園

境内には梅園が広がっていて、梅のいい香りを楽しむことができました。道真と梅といえば、「東風吹かば」の歌を思い出しますね。

暖冬に感染症と、物々しいこの頃ですが、道真と梅を訪ねて、心安らぐ須磨の地を訪ねてみてはいかがでしょうか。

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