せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

阪神間に眠る古墳・菟原を訪ねて(前編)

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暦の上では春ですが、まだまだ肌寒い日が続くこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

石屋川駅

阪神電車で着いたのは石屋川駅

石屋川

駅の下を流れる石屋川の畔に出ると、六甲山地を眺めることができました。

御影塚町

かつて御影町だったこの辺りの住所は「御影塚町」です。「御影」はわかりますが、「塚」とは…?

処女塚古墳

「塚」の正体はこちらの処女塚古墳(おとめづかこふん)です。

処女塚古墳は4世紀の古墳時代に築造されたとされています。被葬者はわかっていません。「処女塚」という不思議な名前ですが、伝説では、この地に住んでいた菟原処女(うないおとめ)という女性が二人の男性から求婚を受けますが、男性は菟原処女を巡って激しく争うようになります。それを嘆いた菟原処女は自害し、二人の男性も後を追うように命を絶ちました。村人は菟原処女の墓として塚を築いたのがこの処女塚とのことです。

処女塚に上る

処女塚古墳は陵墓にはなっておらず、墳丘に上ることができます。伝説では菟原処女の墓とされていますが、本当はこの地域の豪族の墓なのでしょうか。

阪神間の街中に古墳が眠る菟原と呼ばれたこの辺り、もう少し歩いてみたいと思います。

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