せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

世界文化遺産!古市古墳群を歩いて(前編)

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秋も深まりゆくこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

藤井寺駅

直通特急を降りて乗り換えを重ね…たどり着いたのは近鉄南大阪線の藤井寺駅です。

藤井寺一番街

駅前には賑やかな商店街がありました。神戸に住む私には、この辺りはあまり馴染みがないために景色が何だか新鮮で、ついきょろきょろしてしまいます。

世界文化遺産

商店街にはこんな垂れ幕が。
藤井寺のある古市地区から堺市の百舌鳥地区へと古墳が点在する「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に登録されたのは今年7月のこと。地元は大きく盛り上がっていて、この日も古墳散策と思われる方を多く見かけました。

葛井寺

商店街を抜けて歩いていくと立派な山門がありました。こちらは葛井寺という真言宗の寺院です。市名と漢字は異なりますが、読みは同じ「ふじいでら」で、この寺院が市名の由来となっています。

葛井寺は奈良時代の神亀2(725)年に行基が創建したと伝わっています。しかし、行基創建と言われると本当だろうかと思ってしまうところ…。別の説では、飛鳥時代に渡来系の王辰爾の甥の胆津なる人物を祖とする葛井氏が氏寺として創建したと言われています。真実は今となってはわかりませんが、これから古墳を巡ることを考えると、渡来系の人物の創建と言われたほうが盛り上がってきそうな気がするのは私だけでしょうか。

葛井寺の境内

境内は広々としていて、立派な堂宇が建ち並んでいます。中世には一度荒廃してしまった葛井寺ですが、再興された後に室町時代には興福寺の末寺となって栄えたそうです。ただし、当時の建物は火災や地震によって失われ、現在の建物の多くは近世に建てられたものです。

古市古墳群を歩くと言っておきながら、古墳が出てきていないような気がしますが…。次回は古墳を巡って歩いてみたいと思います。

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