せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

海峡の街・舞子を歩いて(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、舞子を歩いてみたいと思います。

舞子延命地蔵

交通量の多い国道沿いを歩いていくと、お堂がありました。
こちらは舞子延命地蔵です。お堂の中を覗いてみると、思ったよりも大きなお地蔵さんが優しげな表情で佇んでいました。このお地蔵さんは幕末に建立されたものと伝わっていて、木槌で台座を叩くと願いがかなうという言い伝えがあることから「たたき地蔵」とも呼ばれています。

川の跡

国道を渡り、さらに西に向かうと、橋の欄干の跡がありました。川は暗渠になっているのか、水面を眺めることはできないのですが、道路の形状にうっすらとかつての川の流れを偲ぶことができます。それにしても、舞子を流れる山田川はもう少し西にあるので、この川は…? というところですが、古い地形図を見てみますと、北側にある舞子小学校前バス停の辺りにあった平池という池からこのあたりへ流れている川を見つけることができました。今は交通量の多いバス道になっている道路の下にはかつての川が眠っているのかもしれません。

舞子六神社

住宅地の中を歩いていくと、神社がありました。こちらは舞子六神社です。

舞子六神社の境内

神社の境内は意外と広く、交通量の多い国道や鉄道各線に隣接しているにも関わらず静かな雰囲気です。

舞子六神社の創建時期は分かっていないのですが、記録では江戸時代の元禄2(1689)年まで遡ることができると言われています。創建よりこの地・山田の鎮守とされていて、海峡を望む村を見守ってきました。前述の延命地蔵とともに、幕末から近代へ移り変わり、現代には世界最長の吊り橋が架けられるという舞子の変化を眺めてきたのでしょうか。

舞子漁港

神社の正面の道を歩くと港に着きました。
堤防に上がると、青々とした明石海峡の海が広がります。

夏本番となり海の季節ですね。この夏は海峡の街を歩いてみてはいかがでしょうか。

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