せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

間もなくオープン! 尼崎城を訪ねて(中編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、尼崎城を訪ねてみたいと思います。

契沖生誕の比定地

尼崎城の近くに石碑が立っていました。こちらは「契沖生誕の比定地」の碑です。
尼崎藩士の子として生まれた契沖は幼少より大阪や高野山の寺院で修業をして真言宗の僧侶となりますが、一方で、万葉集の研究をするなど国学者としても知られています。この地には契沖が生まれた尼崎藩士・下川元全の家があったとされています。

櫻井神社

庄下川沿いにあったのが、櫻井神社です。
櫻井神社は尼崎藩を治めた桜井松平家の祖・松平信定から十六代・忠興までの歴代の尼崎藩主をまつる神社として明治15(1882)年に建立された神社です。尼崎の町中にありながら静かな神社…と思いきや、女性の姿をよく見かける…。
どうやら、最近引退発表をしたアイドルグループの「聖地」になっているようです。

尼崎城を眺める

真新しい尼崎城を眺めながら、尼崎の町中を歩くことに。

現在、オープンに向けて準備が進む尼崎城の天守ですが、本来の天守は少し南東側のちょうどこの東側辺りにあったとされています。庄下川と今は埋め立てられた大物川に囲まれた城は沖から眺めると海に浮かんでいるようにも見え、美しい姿から「琴浦城」とも呼ばれていました。しかし、産業都市として発展する尼崎の真ん中にあったせいか、近代に入ってから城郭は跡形もなく取り壊されてしまいました。比較的最近まで天守のあった小山もあったそうなのですが、これも移設された後に取り崩されて痕跡はありません。

尼崎城址の碑

天守があったとされる場所に建つ明城小学校の裏手には「尼崎城址」の石碑がありました。この石碑の位置から直接新しい尼崎城を眺めることはできませんが、間もなくのオープンに向けて準備が進んでいるのでしょう。

次回はもう少し尼崎を歩いてみたいと思います。

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