せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

幻の海水浴場・香櫨園浜を訪ねて(前編)

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暑い日が続くこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

香櫨園駅

阪神電車に乗り換えて到着したのは香櫨園駅夙川の川の上にあり、涼しげな木陰が続いていますが、蝉時雨が否が応でも夏を感じさせます。

香櫨園駅を眺める

香櫨園駅は今では高架駅になっていますが、どこか趣のあるデザインです。私の記憶の中にある高架化前の駅舎はレンガ造りのかわいらしい駅舎で、高架化後の新しい駅舎もその伝統を受け継いでいるのでしょうか。

夙川沿いを歩く

香櫨園駅から夙川沿いを歩くことにします。

香櫨園の地名は明治時代の後半の明治40(1907)年に開設された香櫨園遊園地に由来しているとされています。その遊園地があった場所はというと夙川の上流、阪急神戸線より北側で、現在香櫨園と言って思い浮かべる地区からは随分と山手でした。古い地形図を見ると池や「香櫨温泉」の文字もあり、遊園地と温泉を楽しめる行楽地であったことが伺えます。この遊園地は程なく廃園となって、跡地は住宅地として開発されることとなり、遊園地の一部は現在、香櫨園と言われてイメージするこの辺りに近い夙川河口付近に移転することとなりました。

オアシスロード

夙川の東側に渡ると、オアシスロードという道が続いています。現在は川辺の静かな遊歩道ですが、かつて、この道を香櫨園へのシャトルバスが行きかっていたそうです。周辺は遊園地としてにぎわっていたことが信じられないような静かな住宅地が広がっています。

次回も香櫨園を歩いてみたいと思います。

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