せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

歌劇と温泉の町・宝塚を歩く(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて宝塚を歩いてみたいと思います。

武庫川と阪急

花の道の終わりから道なりに歩いていると武庫川に架かる橋に出ました。阪急今津線が並行して川を渡っています。右側は宝塚大劇場…かつての宝塚新温泉です。では、元々の宝塚温泉はというと、左側のマンションが建ち並んでいるところです。

宝塚温泉は今

橋を渡って武庫川の右岸側を歩いてみることに。某町歩き番組では「娯楽の殿堂」として紹介された宝塚ですが、今では住宅地としても人気で、高層マンションが建ち並んでいます。この辺りが元々の宝塚温泉ですが、見る限り温泉地の面影はありません。

横道

ただし、横道を見てみると何となくそれっぽい雰囲気もありました。

前回も見てきましたように、宝塚温泉は明治に入ってから整備された新しい温泉です。ただし、大阪から近く交通機関も便利であったことから発展し、最盛期には70軒もの温泉旅館が建ち並んでいたようです。今の有馬温泉のような位置付けだったのでしょうか。非常に栄えた宝塚温泉ですが、戦後、レジャーの多様化などで温泉客は減少し、阪神淡路大震災の被害もあって、現在はわずかな旅館が残るのみです。

宝塚温泉の街並み

マンションが建ち並ぶ街ですが、対岸ではあまり見かけないカラオケや居酒屋があって、わずかに温泉地の賑わいを今に伝えています。

宝塚温泉の碑

武庫川に架かる橋のたもとに宝塚温泉の碑が残っていました。この碑の周辺には温泉宿があり、「湯本台公園」なる公園もあって、温泉地らしい雰囲気がありました。

再び武庫川を眺める

武庫川に架かる橋から眺めると、川を挟んで大劇場と温泉旅館が建ち並ぶ新旧の宝塚の景色が広がります。温泉地から歌劇の町、そして、住宅都市として、姿を変えながらも人を惹きつけてきた宝塚の街を眺めることができました。

緩やかにカーブを描いた武庫川の橋を渡って、阪急宝塚駅に戻ることにしました。

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