せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

垂水の奥座敷・下畑を訪ねて(前編)

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残暑の頃、いかがお過ごしでしょうか。
山陽沿線歴史部の内膳正です。

桃山台

今回、山陽垂水駅前にある垂水東口バスターミナルから山陽バスで到着したのは桃山台福田川塩屋谷川に挟まれた台地に住宅地が広がっています。

住宅地の中を歩く

バス停から住宅地の中を歩いていくことに。

庚申堂

住宅地の中を歩いていて、見つけたのが庚申堂です。豊穣や火難・水難を除けるために青面金剛を祀っているお堂とのこと。

現在は台地上に大規模な住宅地が広がる桃山台ですが、かつてはこの辺りは下畑町の一地区の山林で、町の中心は塩屋谷川沿いにありました。現在のような住宅地となったのは昭和40年代の終わりから昭和50年代初めにかけて宅地開発により、下畑町(一部につつじが丘や名谷町も含む)から分かれた桃山台という地名が生まれたのは昭和53(1978)年のことでした。

塩屋谷川へ下る

住宅地を抜けて、塩屋谷川へと坂道を下っていくことに。険しい崖が続き、住宅地のすぐ裏側とは思えないような景色です。

久昌寺

坂道の途中にあったのが久昌寺という禅宗寺院です。禅宗らしい静かな雰囲気ですが、天徳2(958)年の創建という古い歴史をもっています。境内には一遍上人の供養塔とされる宝篋印塔があり、こちらは県の文化財に指定されています。

桃山台からスタートしたために妙な感じですが、久昌寺は下畑の中心から見て「山のお寺」で、集落はこのお寺の下に広がっています。次回は麓の下畑を歩いてみたいと思います。

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