せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

住吉を訪ねて(前編)

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梅雨の頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

阪神住吉駅

今回訪ねたのは阪神電車の住吉駅
阪神本線で利用者数最少の駅として知られています。市街地の真ん中にありながらなぜ? と思うところですが、東西を特急停車駅の御影魚崎に挟まれ、西隣りの御影に至ってはわずか400mしか離れていないという環境ですから、仕方ないのでしょうか。

連なる丸窓

阪神住吉駅で有名なのがこの丸窓。上下ホームの階段に何とも優美な丸窓があしらわれています。以前、阪神電車のイメージ広告にも使用されたことがあり、なかなか印象的です。

阪神電車の住吉駅が開業したのは20世紀になって間もない明治38(1905) 年のこと。当時は位置こそ現在とあまり変わらないのですが、この地を通っていた西国街道の路上に設けられた路面電車の電停でした。現在の高架駅の姿になったのは戦前の昭和4(1929)年のこと。同時期に多くの駅が設けられたのですが、のちに建て替えや改築が行われ、当時の面影を残すのはこの住吉駅のみとなってしまいました。

阪神住吉駅の駅舎

駅から出て駅舎を眺めてみました。アールを描いた庇が段違いに配置されています。左側の低い方の庇の下には窓口でもあったのでしょうか。

丸窓を眺める

丸窓を外から眺めてみました。
なぜ住吉にこんなモダンな駅舎ができたのか、詳しいことはわからないようですが、 この駅舎が建設された時期は所謂「阪神間モダニズム」の時代の真っただ中。住吉駅のある御影・住吉の界隈はその文化の中心地でしたから、こうしたモダンな駅舎が造られたとしても不思議はない…のかもしれません。

次回は住吉地区を少し歩いてみたいと思います。

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