せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

やきもち地蔵を訪ねて

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三寒四温のこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

山の街駅

今回、訪れたのは神戸電鉄の沿線。
新開地で山陽電車から神戸電鉄の三田行きの列車に乗り換え、15分ほどで到着したのは山の街駅です。
その名の通り、住宅地の中にある駅ですが、ホームに何やら気になる看板が掲げられていました。

「やきもち地蔵」?

提灯を描いた看板に書かれていたのは「やきもち地蔵」の文字。
美味しそうなのか、はたまた嫉妬深いのか、いずれにせよ気になります。
案内に従って、駅から続く坂道を下っていくことにしました。

橋を渡って

坂道を下って道路から外れ、川を渡ることに。
すぐそばを幹線道路が走っているのですが、この付近は喧騒から離れて静かな雰囲気が漂ってきます。 赤い欄干の橋が何だかいい雰囲気ですね。

やきもち地蔵

橋の先に佇んでいたのは小さなお堂。
こちらが「やきもち地蔵」です。

「やきもち地蔵」はこの地から少し離れた箕谷にある医王山寿福寺という寺院の管理するお地蔵さんで、境内の看板によるとおよそ130年前からこの地にあったと言われています。いつを基準とするのか不明ですが、今から130年前というと、明治時代の初め頃。意外と歴史が浅いようですね。
このお地蔵さんを有名にしているのが「お百度参り」。境内に設けられたお百度石と神社・お寺との間を100回行き来して願掛けをするという、日本全国で行われている参拝方法ですが、こちらの「やきもち地蔵」は願い事を必ず一つ叶える「一願成就」のお地蔵さんと知られ、多くの参拝客が訪れています。

境内を歩く

川沿いの斜面に設けられた境内は狭いのですが、どこか趣のある雰囲気です。
境内の売店ではお供え用のお餅を売っていました。寺の言い伝えでは、お地蔵さんに焼いた餅を供えたのが「やきもち地蔵」の名前の由来と言われているそうです。嫉妬深いわけではないようですね。

私もお百度参りをしようと思ったのですが、冬の名残の雪が舞い始めたので、北区の山間の小さなお地蔵さんを後にすることにしました。

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