せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

室津へ

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こんにちは。玄蕃允です。

今回は黒田官兵衛ゆかりの地として室津に行ってきました。(ちょっと沿線からは離れていますが・・・)

 

室津は『播磨国風土記』で「風を防ぐこと室の如し」と紹介されているように、天然の良港で古代から瀬戸内海航路の要港でした。江戸時代、参勤交代の西国大名はほとんどがこの室津で上陸し、陸路を進んだため、宿場町としても栄えたそうです。

車以外の交通手段として、山陽電車の網干駅から神姫バスで行くことができます。時刻表を見ると便数は少ないですが、約25分で着きます。意外と近いです。

美しい港


カキの販売所が並んでいます。


カキの時期にまた来たいですね。

 

たつの市立室津民俗館


 

民俗館は海産物問屋の商家であり、立派な雛人形が飾られていました。

室津では八朔(旧暦8月1日)にひな祭りをする風習があるそうです。それは室山城で起こった悲劇に由来があります。

室山城の城主・浦上正宗の弟・宗景と黒田官兵衛の妹との婚礼の夜に、当時対立していた龍野城主の赤松政秀が室山城を急襲しました。室山城は落城し、花嫁は討死したという悲しい出来事があったそうです。花嫁の鎮魂のために半年遅れの八朔の日にひな祭りを延期したというのが八朔のひな祭りの由来です。

官兵衛にとって室津は家族を亡くしたつらい土地だったのかもしれませんね。

そして一番の目玉、賀茂神社


 

えらく立派なソテツもありました。

賀茂神社は平安時代に建てられ、本殿を含めて8棟の建造物が重要文化財に指定されています。ソテツは野生のものでは日本列島の北限として県指定文化財になっています。清盛ともゆかりのある神社で、治承4年(1180)高倉上皇の厳島参詣に清盛は同行し、室津に立ち寄った際に航海の安全を祈願しました。

神社からは素晴らしい景色が眼前に。


かのシーボルトも絶賛したというのも頷けます。

黒田官兵衛ゆかりの地であるとともに、古代から海上交通の要所であった室津。ぜひ一度足を運んでみてください。

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